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Harry Potter Cafe

Welcome to Harry Potter Cafe
ハリー・ポッターシリーズの各作品について自由に語り合うCafeです♪
                    by百味ビーンズ

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2024/05/17(Fri)12:35

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原書7巻/死の秘宝 第31章

2007/10/12(Fri)14:19

原書7巻「Harry Potter and the Deathly Hallows」(ハリー・ポッターと死の秘宝)第31章までの感想スレッド。
7巻第31章までについてコメント可です。

※百味ビーンズの感想に含まれるタイトル和訳及び内容の解釈は百味ビーンズ独自のものですので、間違っている可能性もあります。ご了承ください。

■第31章 The Battle of Hogwarts(ホグワーツの戦い)
大広間の天井は夜空で星が瞬き、4つの寮のテーブルには様々な格好の生徒達と白いゴースト達、皆の視線が演壇から話すマクゴナガル先生に集まっていた。彼女の背後には、戦うために到着したばかりの騎士団の1人、ケンタウルスのフィレンツェを含む先生達が。「避難はフィルチさんとマダムポンフリーが監督します。監督生は私が指示したら自分の寮の生徒をきちんとまとめ非難場所まで監督して下さい。」ほとんどの生徒は驚いて立ちすくんでいた。ハリーがグリフィンドールのテーブルでロンとハーマイオニーを探していると、ハッフルパフのテーブルでアーニー・マクミランが立ち上がり、残って戦いたかったら?と叫んだので、拍手喝采が起こった。「成人していれば許可します。」
レイブンクローの女の子は荷物やフクロウは?と聞いた。「荷物をまとめている時間はありません。重要なのはここから安全に避難する事です。」スリザリンの女の子はスネイプ先生は?と叫んだ。「彼はいわゆる逃亡を計りました。」マクゴナガル先生の答えに、3つの寮から歓声があがる。「城には防御を施しましたが、増強しなければ長くは持ちません。ですから落ち着いて迅速に監督生に従って下さい・・・」
だが彼女の最後の言葉は大広間に響き渡った冷たく甲高いヴォルデモートの声にかき消された。「戦う準備をしているのは分かっている。」生徒達はお互いしがみついて恐怖の叫び声をあげ、声の源を探した。「お前達の努力はムダだ。俺様と戦う事はできない。お前達を殺したい訳ではない。ホグワーツの教員には大変敬意を持っている。魔法族の血をムダにしたくはないのだ。ハリー・ポッターをよこせ。そうすれば誰も傷つく事はない。学校には触れずに立ち去る。ハリー・ポッターをよこせば報酬を与える。残された時間は真夜中までだ。」
皆がハリーをみつめ、パンジー・パーキンソンが「ポッターがそこに!誰か捕まえて!」と叫んだが、グリフィンドール生がスリザリンに向ってさっと立ちはだかってハリーを守り、ハッフルパフもレイブンクローも続き、皆杖を構えていた。ハリーは畏敬の念に打たれ圧倒されていた。ホグワーツの中で度々好奇の眼差しや疑いや批判を浴びてきたハリーだけれど、生徒達がこんなに迷いもなく団結してハリーを守ろうとしている姿にこの章早くも涙目。(T_T)
「ありがとう、ミス・パーキンソン。あなたはフィルチさんと最初に避難なさい。あなたの寮の残りの生徒も続くでしょう。」マクゴナガル先生はきびきび言った。ハリーを売ろうとしたパンジーを、スリザリン生を最初に逃がすなんて、でもこれこそが4つの寮全てを受け入れているホグワーツの姿なんですね。
続いて他の寮も避難してスリザリンのテーブルは無人になったが、多くのレイブンクロー生の年長者が戦うために残り、ハッフルパフ生は更に多く残り、グリフィンドール生は半分も残ったので、マクゴナガル先生は未成年者にしつこく言い聞かせねばならなかった。「絶対いけません、クリービー行きなさい!あなたもですピークス!」続いてキングスリーが演壇に上がり戦いの作戦を指示。いよいよ始まろうとしている戦いとロンとハーちゃんの不可解な不在にハリーはホークラックスの事を忘れかけていたが、マクゴナガル先生に「何か探していたのでしょう?なら行きなさい。」と促され、大広間を出る。
廊下を走りながらホークラックスをみつける事に集中しようとしても、動揺して、ロンとハーちゃんの助けがないと考えが整理できなかった。ハリーは立ち止まって忍びの地図を見たが、どこにも2人の印が無い。手で顔を覆い目を閉じて集中しようとする。ヴォルは僕がレイブンクロー塔に行くと考えた。ヴォルは僕が既にホークラックスがこの寮に関係してる事を知ってると恐れたんだ。レイブンクローに関係する物で該当しそうだと言われたのは王冠しかないけど、何代にも渡ってレイブンクローも手に入れられなかった物をスリザリンのヴォルがホークラックスにできるだろうか。どこを探せばいいのか誰が分かるっていうんだ、生きてる内に誰かが王冠を目撃したのはいつだろう。生きてる内に?
ハリーは最後の望みに向って来た道を駆け戻る。廊下は必要の部屋へ避難に向う生徒達でごったがえし、幼い子達は泣いていて、年長者達は絶望的に友人や兄弟の名を呼んでいる。ハリーは首無しニックを呼びとめて、レイブンクローのゴースト、グレイレディの居場所を教えてもらう。そう、生きてる人が知らないならゴーストに聞こうと思いついたのだ。
グレイレディは目が合うと立ち去ろうとし、追いかけて王冠の事を聞いても渋ってなかなか話してくれないが、時計を見てイライラしながらハリーがヴォルを倒す事に興味無いの?と説得するとやっと語り出す。
グレイレディの生前の名はへレナ・レイブンクロー、つまり創始者の1人ロウェナ・レイブンクローの娘だった。彼女はもっと賢く母より重要な人物になりたくて、母から王冠を盗んで逃げたが、母はけしてそれを認めず持っているフリをして娘の裏切りを他の創始者にすら隠し続けた。母は致命的な病にかかり、酷い裏切りにもかかわらず娘に一目会いたいとやっきになり、ヘレナをずっと愛しはねつけられていた男に娘を探させた。男はヘレナの隠れていた森で彼女を追い詰め、彼女が共に戻る事を拒絶すると激怒し、彼女の自由を妬んで彼女を刺し殺してしまった。このいつも短気で暴力的だった男こそが何とスリザリンのゴースト、血みどろ男爵で、自分のしてしまった事に気付き後悔に襲われて彼女を刺した凶器で自殺したのだった。そして、男爵が探しに来ると知ったヘレナはアルバニアの森に王冠を隠しておいたのだと言う。そういう訳で男爵は血みどろだったのですね。そしてヘレナを愛していたとは。ゴーストにも色々背景があるんですね~。
トム・リドルは言葉巧みに近付いて、グレイレディがダンブルドアにもフリットウィック先生にも打ち明けなかったこの真実と王冠の隠し場所を聞き出していた。きっとボージンアンドバークスに勤める前にアルバニアに行き手に入れたのだろう。そしてホークラックスに変えたら、隠されていた森ではなく本来あるべき場所に隠したはずだ。ホグワーツ隠さなければならないから教職につきたいと訪れたんだ、そしてダンブルドアの校長室からグリフィンドールの剣を盗み出すチャンスを得るためにも教職につく事に価値があったんだ。ハリーはここまで思い至るとお礼を言ってグレイレディと別れたが、最後のホークラックスが何か分かっても在り処が分からない。一体どこに隠したんだ。
その時、ヴォルの声を聞いて加勢にかけつけたハグリッドがグロウプとファングと共に窓を破って飛び込んできた。そしてグラウンドから足音や叫び声がして閃光が見えた。真夜中になり、ついに戦いが始まったのだ!
ロンとハーちゃんも見つからないし、あてもなく走っていると、廊下の先に戦いの最初の犠牲者が、職員室を守っていた石のガーゴイルが呪文で砕かれ転がっていた。それを見てハリーは思い出す。ゼノの家で見たロウェナの胸像・・・レイブンクロー塔で見た彫像・・・そして3つ目の彫像の記憶を思い出した。ハリーがカツラと使い古したティアラをその頭にのせた醜く老いた魔法使いの彫像を。衝撃がハリーを貫く、ついにホークラックスの在り処が分かった!
ヴォルは傲慢で自分だけがホグワーツの城の深遠な秘密を見抜いたと思ったのだ。だがハリーは知っていた。これはダンブルドアもみつける事のできなかった、ハリーとヴォルだけが知る秘密だった。王冠の隠し場所分かりましたか?ここ読んではっと気付いた私は、ハリーは過去既に王冠と出あっていたんだというのが衝撃で鳥肌ものでした。
スプラウト先生とネビル率いる一群が耳当てをしてマンドレイクで攻撃するため駆け抜けていく姿に奮い立たされた。ハグリッドは怯えたファングを追って行ってしまった。今やどこに行くべきか分かったハリーは叫び声や爆発の音で騒然とする城内を杖を構え駆け抜けていく。アバーフォースが現れ、自分の店から多くの生徒達が避難してるが、デスイーターの子供もいるし、スリザリンの生徒は逃がすより人質にした方がと言うが、そんな事でヴォルは止められないし、ダンブルドアはけしてそんな事はしないと言って走りぬけるハリー。
そして角を曲がるとやっとロンとハーちゃんが!2人とも何か大きな物を持ち、ロンは箒も抱えている。「一体どこに行ってたんだよ!」「秘密の部屋さ。」「何だって!」「全部ロンのアイデアなのよ!すごいでしょ?あなたが行った後ホークラックスを壊す手段を考えてて彼が思いついたの。バジリスクよ!」ロンがハリーがロケットを開ける時に話したパーセルタングの真似に何度も挑戦してやっと秘密の部屋に入り、2人でバジリスクの遺体から牙を抜き、彼女はまだその喜びを体験してなかったからと、ハーちゃんがハッフルパフのカップを既に破壊していたのです!2人がいなくて不安だったけど2人とも大活躍してたんですね。ハリーも大絶賛!ホークラックスを壊すそうとするとロケットの時とか大変なヴォルの魂の抵抗があったけど今回はスムーズに壊せたのかしら。それは2人だけの秘密ですかね(^ー^* )すごいでしょ?とロンの活躍を絶賛するハーちゃんがすごく誇らしげなのが可愛いですw
「王冠がどんな形で何処にあるかわかったんだ。やつは僕が古い魔法薬学の教科書を隠したのとまさに同じ場所に王冠を隠したんだ、皆が物を隠してきた場所に。自分だけが知ってると思ってたんだ。」必要の部屋へ入るとジニー、トンクス、ネビルのお婆さんがいて、避難は終っていた。2人はすぐ加勢に向かい、一旦ここを出て貰わなきゃいけないんだと言うとジニーも喜んで出て行ったので、でも用が済んだら戻らなきゃダメだよと後ろ姿に念を押すハリー。
「ちょっと待てよ、誰か忘れてるよ!」と突然言うロン。「誰の事よ?」「屋敷しもべさ、皆地下のキッチンにいるだろ?」「彼らも戦わせる気か?」「違うよ、逃げるよう言わなきゃ。これ以上ドビーの二の舞はごめんだろ?僕らのために死ぬよう命令する事なんてできないよ・・・」ハーちゃんは大きな音をたてて持ってた物を全部落っことし、抱きついてロンの唇にキスした。ロンも全て投げ出してハーちゃんを抱き上げこの情熱に応える。「そんな事やってる場合?」とハリーが呟いても2人が固く抱き合ったままなので、「おい!戦争中なんだよ!」と怒鳴ると、ロンは頭にブラッジャーをくらったような顔をしてぱっと離れるが腕をまわしたまま。ハリーに諭され顔を赤らめて落とした物をかき集める2人(笑)
バジリスクの牙を手に入れた大活躍の後に、SPEWの活動をバカにしてきたロンがこんな思いやりある事を言うようになってハーちゃんは感無量だったんでしょうね~。危機迫る状況も頭からぶっ飛んじゃうラブラブの2人が可愛い♪2人の初キスシーンがこんなに面白い場面になるとは、ハリーのツッコミも最高です(≧∇≦)!こんな状況なのに大爆笑&2人の愛が実って感無量(*'ー'*)ローリングさんもインタビューで、このシーンはハーちゃんが主導権を握ってるのがお気に入りですごく楽しみながら書いたと言ってましたね。
戦況は更に過酷になっていて、やっぱり戦いに加わり、よく狙い定めた呪文を放って一緒に戦ってるアバーフォースに誉められるジニー。ドロホフと戦ってると聞いてルーピンを探しに行くトンクス。
3人は改めて必要の部屋に全てが隠された場所に入りたいと念じ、部屋に入ってドアを閉めると静寂が訪れる。もちろん呼び寄せ呪文は使えず、昨年ドラコが修理して悲惨な結果をもたらしたキャビネットを通り過ぎ、3人は別れて探しにかかる。ハリーがやっと隠し場所をみつけ近づこうとした時背後で声が!「動くなポッター」クラッブとゴイル、そしてドラコが杖を構えていた。
「お前が持っているのは僕の杖だ、ポッター。」「もう違う。勝ち取った者が所有者なんだ、マルフォイ。誰が貸してくれたんだ?」「母上だ。」全く笑える状況でなかったがハリーは笑う。ロンとハーちゃんは声の届く範囲にはいないようだ。「で、どうしてヴォルと一緒じゃないんだ?」「報奨金を貰うんだ。俺達は去らずにお前を引き渡す事にしたんだ。」クラッブは袋詰のお菓子を約束された小さな子供のように笑う。ハリーは嘲笑し、戦いの始まる前に手に入れねばと後ずさりしてホークラックスに近付きながら、敵の気を散らそうと話し続ける。姿を消す呪文を学び待ち伏せしていた3人はハリー達が目の前で王冠を探してると話すのを聞いていて、王冠とは何なんだと問い詰める。
「ハリー?誰かと話してるのか?」ハリーの右側の壁からロンの声がして、クラッブがさっと呪文を放ち壁はロンのいる通路に向って崩壊。「ロン!」ハリーは叫び、見えない場所からハーちゃんの叫び声も。続けて呪文を放とうとするクラッブをドラコが止める。「部屋中壊してしまえば王冠が埋まってしまうぞ!」「それが何だ?闇の帝王が求めているのはポッターだぞ、王冠なんか誰が気にする。」「ポッターはそれを手に入れるためにここに来たんだぞ、つまり・・・」「お前がどう考えようと誰が気にする?もうお前の指図など受けないぞ、ドラコ。お前と父親は終ったんだ。」失態が続いてデスイーターの中でルシウスが力を失うと、あんなにドラコの言いなりの子分だったクラッブが手の平かえした態度をとって、実はずっと不満に思ってたんでしょうね。友情ではなく利害や力関係で結ばれた間柄は本当にもろいものですね。
「ハリー?どうなってる?」とロンの声がした機に乗じてハリーが王冠に突進すると、クラッブが磔の呪文を放ち、ハリーをそれたが衝撃で王冠が舞い上がり破壊された瓦礫の中に落ちて見えなくなった。「やめろ!闇の帝王は生け捕りをお望みだ・・・」「だから何だ?殺してないだろ?もしできるなら殺すさ、闇の帝王はとにかくやつの死をお望みだ、どんな違いが・・・」かけつけたハーちゃんの失神呪文は、ドラコがクラッブを引っ張ったので辛くもそれた。「あの穢れた血だ!アバダケダブラ!」ハリーはハーちゃんが飛びのいたのを見届けると、クラッブが殺そうとした事への怒りで頭が一杯になり、ハリーの失神呪文をクラッブがよけた拍子にドラコの杖が吹っ飛ぶ。「殺すな!殺すな!」ドラコがハリーを狙うクラッブとゴイルに叫ぶ。彼らの一瞬の隙こそハリーが待っていた物だった。「エクスペリアームス!」ゴイルの杖が吹っ飛び、ドラコはハーちゃんの失神呪文をよけ、クラッブはロンの呪文をかわし「アバダケダブラ!」と叫んだが、ロンは飛びのき、ハーちゃんの次の失神呪文はゴイルに命中。そしてクラッブは異常な大きさの炎を出したが自分でも制御できないようだった。ものすごい炎に追われ、ハリーは消そうと杖先から水を出したが熱さで蒸発してしまう。「走れ!」ドラコは気絶したゴイルを引きずって行き、怯えたクラッブは彼らも追い越して逃げて行った。
ハリー達も逃げようとしたが、クラッブはハリーも知らない魔法を使ったらしくこれは普通の炎ではなかった。角を曲がる度生きてるように炎が彼らを殺そうと追って来て、ついには巨大な燃え立つ蛇や鮫、ドラゴン等の怪物達に姿を変え烈火が周囲を焼き尽くす。ハリー達は炎の怪物達に取り囲まれてしまい、「どうしたらいいの?」と叫ぶハーちゃん。ハリーは2本の箒をみつけ、1本受取ったロンもハーちゃんを後ろに乗せ飛び立つ。熱と煙が充満し、押し寄せる炎の怪物達の上にできる限り低く思い切って急降下して探したが、もうあたりは炎しか見えない。なんて酷い死に方だ、こんなの望んでない。
「ハリー脱出しよう!」ロンが叫んだが、どこにドアがあるのかも分からない。その時ハリーは壊滅的な炎の動乱の中で、わずかに誰かの悲痛な叫びを聞いた。ロンが「危険過ぎる!」と叫んだが、ハリーは向きを変えドラコとゴイルをみつけた。ドラコの手をつかんだが、ゴイルが重過ぎる。「やつらの為に死ぬ事になったら、殺すぞハリー!」と喚きながらロンがハーちゃんとゴイルを引きずっていく。もう息もできない。その時炎の怪物に舞い上げられたカップやネックレス、色あせたティアラが見えた!「早くドアへ!何やってるんだ!」とドラコが叫んだが、ハリーはカーブしてスローモーションのように落ちていくティアラを掴み、炎の蛇をかわしてロン達が消えたドアへ続いた。
全員喘ぎ咳きこみ、やっと新鮮な空気を吸い倒れ込んだ。話せるようになるとドラコが言った。「ク、クラッブ・・・」「やつは死んだ。」ロンが厳しく言った。ダンブルドアを殺すのを躊躇したドラコに比べ、クラッブは磔の呪文や死の呪いまでためらう事も無く闇の魔術を使いまくり、ロンとハーちゃんを殺そうとまでするなんて。どうしてこんなに性根が腐ってしまったのか。自身の放った闇の魔術によって報いを受けてしまいました。彼の死を嘆くドラコは手の平かえしたクラッブにも友情を感じていたのでしょうか。マルフォイ家でのハリー達の面通しでも嘘をついてたし、度胸が無いだけだとしてもドラコはまだ救い様がある気がしてきます。
城内では激しい戦いが続いていて、ハリーは「ジニーはどこ?彼女は必要の部屋に戻らなきゃ。」と言うけれど、「あんな大火事の後でまだあの部屋が機能すると思う?」と言うロン。ハリーがやっとの事で持って来たティアラは苦痛の叫び声をあげて粉々に。クラッブが放った非常に危険な闇の魔術、悪魔の炎によってホークラックスが破壊されたと説明するハーちゃん。こんな危険な闇の魔法はキャロウから習ったのだろうけど、止め方は教えなかったなんて。「もし彼が僕ら全員を殺そうとしなければ彼の死を本当に気の毒に思ったさ。」と言うロン。「でも気づいた?これはつまり、もしあと蛇さえ捕えられれば・・・」デスイーターと戦っているフレッドとパーシーが現れハーちゃんの言葉を遮る。
杖を失ったドラコとゴイルを残し、3人は加勢にかけつける。パーシーはデスイーターの魔法省大臣に呪文を放ちながら「こんにちは大臣!私が辞職したとお伝えしましたっけ?」と言ったので、「なんとお前が冗談言ってるぜ、パース・・・お前の冗談が聞けるとは・・・」と戦いながらフレッドが大喜びしたが、ものすごい大爆発が起こって皆吹っ飛んでしまう。
ハリーは唯一の武器である杖を離さずにいるので精一杯。仲間達の叫び声が聞こえたが彼らに何が起こっているのか分からない。瓦礫に埋もれたハリーは冷たい空気で城の一部が吹っ飛んだのが分かり、頬がべたついてひどく出血してるのに気づいた。その時悲痛な泣き声が聞こえ、炎も呪いも引き起こせなかった激しい苦痛に突かれて、ハリーはふらつきながら立ち上がる。これほどぞっとした事はなかった・・・。
なんとか立ち上がったハーちゃんの手を握り、赤毛の3人が集まっている壁の壊れた場所へよろめきながら近付いて行くと、誰かが叫ぶ。「ダメだ!ダメだ!フレッド!ダメだ!」パーシーが兄弟を揺さぶり、傍らにロンがひざまずき、フレッドの目は何も見る事なく見開かれ、その顔には最後の笑顔がうかんでいた・・・。
ウィーズリー家に犠牲者が出てしまうなんて何て事でしょう!いつも皆を楽しませてくれるすごくいいやつだったのに・・・。パーシーが家族と和解した後で、堅物のパーシーが冗談を言ったのを大喜びした笑顔のまま亡くなった事だけがせめてもの救いです。でも酷すぎる、悲しい過ぎる・・・(TロT)
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