忍者ブログ

Harry Potter Cafe

Welcome to Harry Potter Cafe
ハリー・ポッターシリーズの各作品について自由に語り合うCafeです♪
                    by百味ビーンズ

[PR]

2024/05/02(Thu)10:08

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

No.|CommentTrackback

原書7巻/死の秘宝 第35章

2007/10/26(Fri)11:34

原書7巻「Harry Potter and the Deathly Hallows」(ハリー・ポッターと死の秘宝)第35章までの感想スレッド。
7巻第35章までについてコメント可です。

※百味ビーンズの感想に含まれるタイトル和訳及び内容の解釈は百味ビーンズ独自のものですので、間違っている可能性もあります。ご了承ください。

■第35章 King's Cross(キングズ・クロス)
うつ伏せに倒れ静寂の中に1人きりだった。他には誰もいない、自分も本当に存在しているのかすら定かでなかった。長い時間がたったのか、全くたっていないのか、自分は存在してる、肉体から離れていないはずだという考えが湧いてきた。なぜなら彼は明らかに何かの表面に横たわっていて、感触があった。この結論にたどり着くと、ハリーは自分が裸なのに気付いた。目を開いてみると明るい霧の中に横たわっていて、起き上がると体は無傷でもうメガネもかけていない。
何かがもがいているような哀れで聞き苦しい音が聞こえてくる。密かな恥ずべき何かを立ち聞きしているようで不快だった。初めて服を着てたらいいのにと思うやいなやローブが現れ、ハリーはそれを着て立ち上がり見回すと、音を発してるものをみつけて飛びのいた。
それは体を丸めた裸の小さな子供だった。その肌は皮を剥がされたように擦り剥け、イスの下に押し込まれ息をしようと喘いでいた。小さくか弱くて傷ついているのに、恐ろしくて近付きたくない。すぐ逃げられるようゆっくりと近付き、触れられるほど側まで来たのにまるで臆病者のように助けてあげるべきなのに心は拒絶している。
「君には救うことはできんのじゃ。」振り向くとなんとアルバス・ダンブルドアが!まっすぐ歩いて来て、無傷の両手を広げた。「ハリー、素晴らしい少年じゃ。勇敢な男じゃ。少し歩こう。」ハリーは仰天して従い、少し離れたイスに2人で座ると、以前の校長の顔をまじまじと見た。
「でもあなたは死んだ。」「ああ、そうじゃよ。」「じゃあ僕も死んだの?」「おお、それこそが質問じゃの。総体的には、そうは思わん。」額のキズに触れてみたが、キズは無いようだ。「でも、死んだはずだ、防御もしなかった!やつに自分を殺させるつもりだった!」「そしてそれこそが全ての違いをもたらしたのだと思うぞ。」「説明して。」「だが君は既にわかっておる。」「僕はやつに自分を殺させた、違うの?」「そうじゃ、続けて。」「だから・・・僕の中のやつの一部が消え去ったの?」「ああ、そうじゃ。やつはそれを破壊した。君の魂は完全で完璧に君のものじゃ、ハリー。」「でもヴォルデモートが死の呪いを使ったなら、今度は誰も僕の代りに死んでないのに、どうやって僕は生きてるんです?」「わしは君が知っていると思うぞ。彼が無知で、強欲で、残虐なために何をしたが思い出してごらん。」あたりを見回して考えていると突然ひらめいた。「やつは僕の血をとった。」「まさにその通りじゃ。彼は君の血をとり、自身の体を再建するのに使った。彼の血管には君の血が、リリーの守りが双方に流れているのじゃ!彼は自身が生きている間君の命を繋ぎとめるのじゃ!」「やつが生きている間は僕が生きる?でも、僕は・・・2人とも死ななければならないんだと思ってたけど?」
ダンブルドアはハリーが、ヴォルが両親を殺した晩にそれとは気付かずに作ってしまった7つ目のホークラックスである事、そしてヴォルは、屋敷しもべや子供のおとぎ話、愛、忠誠心、純粋さ、といったものに全く価値を置かず、それらが自分よりずっと強い力を、魔法をも越える力を持っている事を哀れなほど全く理解しておらず、強くなれるのだと信じて、ハリーのために死んだリリーの守りの入った血を取り入れたので体内に彼女の犠牲が生き続け、その魔法が残っている限り、ハリーにとってそうであるようにヴォル自身にとってもそれが最後の希望なのだと説明する。ヴォルにとっても最後の希望ってどういう事なんでしょうね?
ヴォルの死の呪いによって消滅したのはホークラックス、ハリーに付いていたヴォルの魂の一部で、本当ならハリーも死んでしまうところだけどヴォルがリリーの守りの入ったハリーの血で復活していた事によってハリーの命は守られたのですね!ここで出てくる奇妙な生き物は破滅したヴォルの魂の一部なのでしょう。ヴォルが復活するのにハリーの血を使ったと聞いた時、ダンブルドアの瞳に勝ち誇ったような光があった理由はこれだったんですね!!
「これらの事全てご存知だったんですか?」「推測したのじゃよ。だがわしの推測は大抵的を得ておる。」「まだあります。なぜ僕の杖はやつが借りた杖を破壊したんですか?」「それについては定かではない。」ハリーが「では、推測して下さい。」と言うので笑うダンブルドア。また2人の会話が聞けるなんて!もしこれがハリーの夢なのだとしても嬉しい♪
「君が理解しなければならないのは、君とヴォルデモート卿は、共にこれまで誰も知る事も理解する事もなかった魔法の領域を旅して来たという事じゃ。だがわしに考えはある。前例がなく、どんな杖職人もヴォルデモートに予言も説明もできない事じゃ。人の姿を取り戻した時、そうとは知らず君との絆を倍増し、母上の犠牲を取り入れてしまったが、犠牲の力の強力さを少しでも理解していたなら君の血に触れもしなかっただろう。それが理解できるなら彼はヴォルデモート卿にはならず、殺人も犯さなかっただろうが。このようにして、史上稀な程深く結びつけられた魔法使い同士で、ヴォルは兄弟杖を使って攻撃しようとし、君も知るように不思議な事が起こった。あの夜彼は君以上に恐れたはずだ。君は死の可能性すら受け入れた。ヴォルデモート卿にはけしてできない事だ。君の勇気が勝ち、君の杖は彼の杖を圧倒したのじゃ。そうする事で、杖同士に何かが起こったのじゃ、所有者同士の関係が反響したのじゃ。あの夜君の杖はヴォルデモートの杖の力と性質の一部を吸収したのだと思う、いわばヴォルデモート自身の一部を。だから彼が再び君を追い詰めた時、君の杖は同質で同時に容赦ならない敵に気付き、彼に向って彼自身の魔法の一部を吐き出したのじゃ。君の杖は今や君のたぐい稀な勇気とヴォルデモートの自身の致命的な技の力を持っているのじゃ。ルシウスの杖などどうしてそれに耐えられようか。」
「でも僕の杖がそんなに強力なら、なぜハーマイオニーが壊せたんですか?」「その徳目すべき効果は、愚かにも魔法の法則の深遠に干渉したヴォルデモートにだけ向けられるのじゃ。彼にとってだけ異常に強力なのじゃ。さもなくばその杖は他と同じ・・・だが素晴らしい杖だと思うぞ。」
杖自身が魔法を発するなどという、あの不思議な出来事はハリーとヴォルの持つ杖の間にだけ起こる奇跡的な出来事だったのですね!
「やつはあなたの杖で僕を殺した。」「彼はわしの杖で君を殺し損ねたのじゃ。我々は君が死んでいないと同意したものと思ったが・・・もちろん君の苦しみを軽視しているわけではなく過酷なものだったと確信しておるが。」「でもその瞬間はすばらしかった。僕らはいったい何処にいるんですか?」「君に聞こうと思っていたところじゃ。我々はどこにいるのかね?」ダンブルドアに聞かれるまで分からなかったが、答えをみつけた。「ここは・・・キングズ・クロス駅みたいだ。ずっと綺麗でからっぽで列車もないけど。」「キングズ・クロス駅!おや、本当かね?」クックと笑うダンブルドア。「じゃあどこにいると思ったんですか?」「わしにはわからん。これはいわゆる君のパーティじゃ。」ハリーはどういう意味かさっぱり分からない。
ハリーの心の中というか、空想の世界という事なのでしょうか。ハリーがホグワーツへの入り口であるキングズ・クロス駅を選んだのだとすれば、とても感慨深いですね。ハリーはこんな大変な思いをしてきて、これまで分からなかった沢山の謎に悩まされてきたのに、陽気で面白がってるようなダンブルドアにちょっとイラついてるようですが、私は相変わらずおちゃめなダンブルドアが愛しいです(^ー^* )
ハリーが死の秘宝の事に触れると、初めて笑顔が消えて不安な様子になるダンブルドア。「君を信頼せず、話さなかった事を許してくれるかの。ハリー、わしはただ君がわしと同じ間違いを起こす事を恐れたのじゃ。君の許しを懇願する、ハリー。今や君はわしよりずっと優れた人間なのだと気付いたのじゃ。」「何の話です?」ダンブルドアの調子と突然溢れ出した涙にびっくりするハリー。
「秘宝じゃ、死に物狂いの人類の夢!」「でも実在した!」「実在する、そして危険で、愚か者を魅了する。そしてわしはそんな愚か者だったのじゃ。だが知っておるね?わしはもう君に秘密はない。君は知っておる。」「僕が何を?」「ハリー、死の征服じゃ!結局わしはヴォルデモートよりましだったろうか?」「もちろんです!なぜそんな事を?あなたは避けられる限り殺人などしなかった!」「そうじゃ、だがわしも死を征服する術を探しておった。」「やつのようにじゃない。秘宝はホークラックスじゃない。」「秘宝は・・・ホークラックスではない、その通りじゃ。」「グリンデルバルドも探していたんですか?」
2人の賢く傲慢な少年は秘宝に取りつかれてしまい、グリンデルバルドは三男が死んだ場所であるペベレル家の墓を探るためゴドリックの谷に来た、と語りだすダンブルドア。つまりペベレル兄弟は確かに物語の三兄弟で実在しており、ダンブルドアは物語の通り彼らが死に出会ったかどうかはわからないが、ペベレル兄弟は秘宝のような強力な物を創り出す事ができた稀にみる力を持った危険な魔法使いで、死が所有していた秘宝だという話は伝説が誇張されたものと思っている模様。
透明マントはイグノータスから子孫に受け継がれて来たもので、やはりハリーはイグノータスの子孫だった。そして両親が殺された晩ダンブルドアがマントを持っていたのは、数日前にジェームズが見せてくれたので彼が学校で気付かれずに抜けだしたり悪さをできた訳がわかり、とっくに秘宝を集める野望は諦めていたが、実物を調査したくて借りていたら彼らが亡くなってしまったので、手元に2つの秘宝が残った。でも秘宝を集める事は諦めていたし、ハリーが入学して来たら正当な持ち主である彼に渡したのですね。
「そして何が起こったか知っているね。君はわしが自分を軽蔑する以上にわしを軽蔑する事はできん。」「でも僕は軽蔑したりしてません。」「では軽蔑すべきじゃ。」
妹アリアナがマグルに何をされどうなってしまったか、そのために父親が復讐しアズカバンで命を終えた事、妹のために母が人生を犠牲にした事。家族を愛していたのに、才能に恵まれたダンブルドアは逃げ出したくて、栄誉を得たくて、著しく無私無欲のハリーには想像もできない程どれだけ利己的だった事か。傷ついた妹と気まぐれな弟の面倒をみなければならなくなった事で、自身が閉じ込められて浪費されていると感じて境遇に怒りと恨みを持っていた時、グリンデルバルドに出会いその考えに魅了されてしまった。マグルは追従を強いられ、我ら魔法使いは勝利する。グリンデルバルドと自分は栄光ある若き革命のリーダーだと。多少良心が咎めたが、虚しい言葉で分別を紛らわせた。全てはより優れた者の利益のためなのだ、あらゆる損害は魔法使いの利益のためなのだと。
「心の中でグリンデルバルドがどんな存在だったか分かるだろうか?目を閉じてしまい、計画が達成されれば全ての夢が叶うと思った。」というダンブルドアのセリフ。先日ローリングさんが、ダンブルドアは同性愛者の設定であると発表しましたが、グリンデルバルドを愛していたならいかに聡明なダンブルドアでも野心のためだけでなく愛のために盲目になってしまってたんだな~と納得できました。このニュースについてはこちら
そして死の秘宝が彼らの企みの中心で、2人とも取り付かれてしまった。最も強力な杖は力を与えてくれると思い、グリンデルバルドにとって復活の石が死人の軍隊を意味しているのを気付かぬふりをしていたが、ダンブルドアにとっては両親が戻り自分の肩の荷が下りる事を意味していた。透明マントについては無くても2人とも姿を隠せたのであまり関心がなく、手に入ったらアリアナを隠すのに良いと思っていた程度。それより3つの品を揃えるという事が重要だった。伝説の言うように3つ揃えた者は死の征服者になり、無敵になるからだ。
狂気と無慈悲な夢と残されたたった2人の家族を無視した2ヶ月が過ぎ、ついに弟が真実を叫んだのに耐えられず議論は決闘に発展してしまい、アリアナが死んでしまう。ここまで語ると泣き出してしまったダンブルドアの腕を握って励まし、ハリーは彼に触れる事ができるのが嬉しかった。
グリンデルバルドは1人で野望を達成するため逃げてしまい、ダンブルドアは妹を埋葬して罪と深い悲しみと恥ずべき行いの代償と共に生きる事を学んだ。数年がたち彼が稀にみる強力な杖を手に入れたという噂を聞き、一方自分は何度も魔法省大臣の職を請われたが力を持つと信頼すべき人物でなくなるとわかっていたから拒絶した。
思わずハリーは「ファッジやスクリムジョールよりずっとずっと良かったのに!」と叫ぶが、ダンブルドアは否定する。「わしはそうは思わん。若い時に証明された。力はわしの弱点であり誘惑だ。ハリー、不思議な事だが、力を持つにふさわしいのは君のように力を求めない者かもしれん。わしはホグワーツにいた方が安全じゃ。そしてわしは良い教師だと思う。」「最高の先生です・・・」「君はとても心優しい。だがわしが若い魔法使いの教育に忙しくしている間、グリンデルバルドは軍隊を興していた。誰もが彼はわしを恐れているといい、そうだったかもしれんが、わしが彼を恐れた程ではあるまい。」2人の力は拮抗していたが、ダンブルドアは戦って死ぬ事を恐れたのではなく、誰の呪文がアリアナを殺してしまったのか彼が知っているのではないかとその事実に直面する事を恐れて対決を引き伸ばしていたが、多くの人が犠牲になりこれ以上放置する訳にはいかないとついに決闘し、勝利して杖を勝ち取ったのだった。
ハリーはアリアナを殺したのが誰だったかダンブルドアが知ったのか聞かなかったし、知りたくもなかった。そしてついにダンブルドアがみぞの鏡で見たものは何だったのか、なぜあんなにハリーが魅了された事を理解してくれたのかが分かった。つまりハリーと同じようにダンブルドアがみぞの鏡を覗けば失った家族の姿が見えたのでしょう・・・。
「グリンデルバルドはヴォルデモートが杖を追うのを阻止しようとした。所有した事の無いふりをした。」「1人きりの牢獄の中で晩年後悔したと言われる。真実である事を願う。自分のしてきた事へ恐怖と恥辱を感じたのだと思いたい。ヴォルデモートに嘘をついたのは行いを改めたかったのかもしれない・・・ヴォルデモートが秘宝を手にするのを阻止するため・・・」「もしくは先生の墓を暴くのを阻止するため?」目頭をおさえるダンブルドア。グリンデルバルドへの思いを知って読むと切ないです。
そしてハリーと同じく秘宝の中で一番渇望していた復活の石をゴーントの家でみつけると、今やホークラックスである事も忘れ、呪いがかかっているのに我を忘れて指輪をはめてしまった。ダンブルドアはアリアナと両親を呼び戻して、どうしても彼らに謝りたかったのだった。
「わしはそんな愚か者なのじゃ、ハリー。長い年月を経て何も学んでおらん。死の秘宝を集めるに値しないと何度も証明してきたがまたしても証明したのじゃ。」「なぜです?彼らにまた会いたいと思うのは自然な事だ。何がいけないんですか?」
理想的な人間は秘宝を集結できるのかもしれないが、ダンブルドアはニワトコの杖を自慢したり、それで誰かを殺したりせず、自分の利益のためではなく他の者を杖から守るために所有したので、杖を制御し使う事はできたが、透明マントについては、真の持ち主であるハリーが使った時のようには効果を発揮させられなかった。復活の石もダンブルドアはハリーのように自己犠牲を可能にするためでなく、むしろ安らかに眠る者を引き戻そうとして使った。
「君こそが秘宝を所有するに値する者じゃ。」とハリーの手を叩くダンブルドア、もう彼に腹をたて続ける事などできるだろうか、笑顔を浮かべるハリー。
「なぜこんなに難しくしなければいけなかったんですか?」ダンブルドアはこのような魅力的な物についての明確な事実を先に与えられてしまえば、自分がそうだったように間違った時に間違った理由で秘法を手にしてしまうのではないか、素晴らしい心が熱くなった頭脳に支配されてしまうのではないかと恐れたのだった。
「それらを手にしたら安全に所有して欲しい。君は真の死の征服者なのじゃ。死の征服者は死から逃げ出そうとはしない。死ななければならない事を受け入れ、この世には死ぬよりずっと悪い事があるのを理解しているのじゃ。」
指輪をホークラックスに変えた時、それが復活の石だと気付いてなかったので、ヴォルは秘宝の事は知らなかったと思われるが、知っていたとしてもマントは必要としないし、蘇らせたい人もなく石にも興味がなかった。ヴォルは死を恐れ、愛するということがなかった。だがハリーの杖がヴォルの杖を打ち負かして以来、ニワトコの杖を追うだろうという事は確信していた。ヴォルは最初ハリーの力が自分より優れているのかと恐れたが、兄弟杖について知り、杖を借りても打ち負かされると、最強の杖を求め、それで無敵になれると考えた。ダンブルドアはスネイプと自分の死を計画し、スネイプが最後の杖の所有者となるよう計画したが、結局意図したようにはならなかったのだった。
次は何が起こるのかだんだん現実感が戻ってくるハリー。「僕は戻らなくちゃいけないんですよね?」「それは君次第じゃ。」「選べるんですか?」「そうじゃ。ここはキングズ・クロス駅なのじゃろう?戻らないと決めれば、その・・・列車に乗る事ができると思うぞ。」「そしたら何処に行くんですか?」ここでダンブルドアはただ「On」と答えるのですが、「上じゃ。」って意味なのか「乗ってみたまえ。」って意味なのかわかりませんが、あまりにシンプルな答えで面白い(笑)
「ヴォルデモートはニワトコの杖を持ってる。」「そうじゃ。」「でも戻って欲しいですか?」「君が戻る事を選べば、約束はできないが彼を永遠に終らせるチャンスがあると思う。
だが君は彼よりここに戻る事を恐れなくていいとわかっておるぞ。」思わず奇妙な生き物の方をちらりと見るハリー。
「死者を哀れむでない、ハリー。生きている者を、とりわけ愛なしに生きねばならない者を哀れむのじゃ。君が戻る事で損なわれる魂や引き裂かれる家族が減るかもしれん。それが君にとって価値ある目標なら、今は別れを述べよう。」ハリーは頷き、ため息をついた。ここを離れるのは禁じられた森に入って行ったのに比べたら容易い事だったが、ここは温かく、明るく、平和で、痛みと更なる損失の恐怖へと戻るのだとわかっていた。
ハリーが立ち上がるとダンブルドアも立ち上がり、2人は長い事見つめあった。「最後にひとつ教えて下さい。これは現実なんですか?それとも僕の頭の中で起こってる事なんですか?」ダンブルドアは微笑み、霧が立ちこめてその姿はぼんやりしていくのに、その声ははっきりと聞こえた。「もちろん君の頭の中で起こっている事じゃ、ハリー、だが、だからといってそれが現実でない事を意味するだろうか?」
とにかくハリーが生きてて本当に良かった!!O(≧▽≦)O♪
ヴォルの魂の一部を不快に思いながらも、特に前半なんとかしてあげる事はできないかと始終気にしてる様子のハリーでしたが、死者より愛なしに生きる者を哀れむのだというダンブルドアのセリフはとても含蓄深いですね。
このまま安らかに死ぬ事より過酷な現実に戻る事を選択するハリーがかっこいい!
最後のダンブルドアのセリフもウィットがあって好きです♪
PR

No.53|原作7巻/死の秘宝CommentTrackback()

Trackback

URL :