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Harry Potter Cafe

Welcome to Harry Potter Cafe
ハリー・ポッターシリーズの各作品について自由に語り合うCafeです♪
                    by百味ビーンズ

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2024/05/02(Thu)10:38

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原書7巻/死の秘宝 エピローグ

2007/11/01(Thu)15:40

原書7巻「Harry Potter and the Deathly Hallows」(ハリー・ポッターと死の秘宝)エピローグまでの感想スレッド。
7巻第エピローグまでについてコメント可です。

※百味ビーンズの感想に含まれるタイトル和訳及び内容の解釈は百味ビーンズ独自のものですので、間違っている可能性もあります。ご了承ください。

■エピローグ Nineteen Years Later(19年後)
9月1日の爽やかな朝、通りに家族が現れ、大きなすすけた駅に向って歩いていく。両親が押している荷物を積んだカートの上で2つの鳥かごはガタガタと揺れ、中のフクロウ達は怒って鳴き、赤毛の少女が父親の腕を掴んで、涙ぐみながら兄弟達の後を追っていた。「もうすぐだよ、すぐにお前も行けるさ。」ハリーは言った。「2年よ、私今すぐ行きたいの!」リリーは鼻をすすった。
ハリーがパパですよぉ~、それだけでもう涙目。末娘はお母さんの名前をもらってリリーと名付けたんですね。赤毛の少女が兄弟を見送って泣いている、ジニーの初登場シーンを思い出させますね~。
家族が9番線と10番線の間の柵に向って縫うように進む間通勤中の人達が不思議そうにフクロウをじろじろ見ている。周囲の騒音の中でアルバスの声がハリーに聞こえてきた。息子達は車の中で始めた議論を再開していた。「違うよ!僕はスリザリンにはならないよ!」「ジェームズもうやめなさい!」ジニーが言った。「そうなるかもって言っただけだよ。」ジェームズは弟に向ってニヤリとして「何も悪くないだろ。彼はスリザリンかも・・・」と続けたが母親の目に気付くと黙った。5人のポッター一家は柵に近付き、ジェームズは明らかに気どった様子で弟を振り返ると母親からカートを受け取って走り出し、消えた。「手紙書いてくれるよね?」アルバスは兄のいない間に急いで両親に尋ねた。「そうして欲しかったら毎日書くわ。」「毎日じゃなくていいよ。ジェームズはみんな家から手紙を貰うのは月に一度だって言ってた。」「去年ジェームズには週に3回は手紙を書いたわ。」「ホグワーツについて彼が言う事を全部信じる必要ないんだぞ。ふざけるのが好きなんだ、お前の兄さんは。」ハリーが付け加えた。
やっぱりハリーはジニーと結ばれて、長男はお父さんの名前をもらってジェームズ、次男はダンブルドアの名前をもらってアルバスですよ~。ジェームズはふざけるのが好きなやんちゃ坊主って感じで、今年入学のアルバスはお兄ちゃんにからかわれてるのに本気にしちゃって大人しくて素直な子みたいで、まるで名前をもらった人の性格を受け継いでるかのようですね。
並んでカートを押し、柵に近付くとアルバスはしり込みしたが衝突はなく、家族は真紅のホグワーツ特急から流れ出た白い蒸気でぼんやりとした9と4分の3番線に出た。「彼らはどこ?」心配そうに目を凝らすアルバス。「みつかるわ。」ジニーが元気づけたが、蒸気が濃くて誰かを見分けるのは難しかった。ハリーはパーシーが大きな声で箒の規則について説教しているのが聞こえた気がしたので、呼び止めて挨拶しない言い訳ができてありがたかった。
パーシーは誰にお説教してるんだろう、彼も子供ができたんでしょうか。初恋の彼女ペネロピー・クリアウォーターと結婚してたりしてw
「あれが彼らだと思うわ、アル!」ジニーが言うと、最後の車両の脇に立っている4人の姿が現れた。すごくほっとした様子でアルバスが「やあ!」と挨拶すると、もう新しいホグワーツのローブを着こんだローズが微笑んだ。ロンがハリーに聞いてきた。「上手く駐車できたか?俺はできたぞ。ハーマイオニーは俺がマグルの運転免許試験にパスしたなんて信じられないんだよな?彼女は俺が試験管に錯乱の呪文をかけたと思ってるんだ。」「あらそんな事ないわ。私はあなたを完全に信用したわよ。」とハーマイオニーが言ったが、「実際のところ、錯乱の呪文をかけたんだけどな。サイドミラーを見るのだけ忘れたのは認めるけどさ、一時的に感覚を遮断する魔法をかけただけさ。」と一緒にアルバスの荷物を車両に乗せながらハリーに囁くロン(笑)大人になっても相変わらずのロン最高♪
ホグワーツについたらどの寮に組分けされるかリリーとローズの弟ヒューゴが盛り上がっていて、ロンが言った。「もしグリフィンドールに入らなかったらお前を勘当するだろうな。強要はしないけど。」「ロンったら!」リリーとヒューゴは笑ったが、アルバスとローズはまじめな顔をしていた。「本気じゃないのよ。」ハーマイオニーとジニーが言ったがもうロンは聞いてない。
ロンてば自分が入学する時は双子にからかわれてあんなにビビってたのに、こんな事言っちゃって(笑)
ロンとハーマイオニーの愛も実って、今年入学の長女ローズと弟のヒューゴができたんですね。2人の名前は誰からもらったんだろう。私はハーマイオニーの両親かそちらの家系の誰かじゃないかと思います。
ハリーの目をとらえるとロンは少し離れた場所に立つ3人の人影の方を密かに合図した。「見てみろよ。」ドラコ・マルフォイが妻と息子と共に立っていた。髪はいくぶん薄くなり、尖ったあごを強調していた。ええ~ドラコ頭後退気味なの(笑)まだ30代半ばなのに?
息子はアルバスがハリーに似ているのと同じくらいドラコにそっくりだった。ドラコは彼をみつめているハリー、ロン、ハーマイオニー、ジニーに気付くとそっけなく頷き、また元通り向きなおった。
敵対してきた彼らだけれど、ハリー達が命を救った訳だし、ドラコに良心が残ってた事も最後のトリックが完成された一因でもあるし、仲良しってまではいかずとも一応挨拶するような仲になっててよかったです。
ドラコの息子を見てロンが言う。「あれが小さなスコーピウスってわけか。全部のテストで確実に負かしてやれよ、ロージー。幸いお前は母さんの頭脳を受け継いでるからな。」「ロン、冗談じゃないわ。学校も始まらないうちに、あの子達を敵対させないでよ。」半ば厳格に、半ば面白そうにたしなめるハーマイオニー。「君が正しい、ごめんよ。」と言いつつも「でもあの子と仲良くなり過ぎるなよ、ロージー。ウィーズリーのおじいちゃんはお前が純血と結婚したりしたら許さないぞ。」と付け加えずにいられないロン。
ローズは列車に乗る前からローブ着てるし、頭脳も性格もハーマイオニーにそっくりなんでしょうか、想像しただけで可愛い('-'*)
彼女にたしなめられたらすぐ謝っちゃって、ロンが尻にひかれ気味ぽい感じで2人の会話が微笑ましいです。当初はアーサーが死んでしまう予定だったのを、ハリーにとって温かい父親的存在をこれ以上失わせるのは忍びなく、かわりにルーピン達が死ぬ事になって、ストーリーを書き替えたのはそこだけとローリングさんが言ってましたが、2人の死は悲しかったけどアーサーが生き残ってくれてよかった。きっと孫が可愛くてメロメロのおじいちゃんになってそうだわ~(^ー^* )
「ねえ!」ジェームズがまた現れた。荷物ほったらかしで何か知らせに急いでやってきたようだ。「テディがあそこの後ろにいるよ、今見たんだ!何してたと思う?ビクトワールとキスしてたんだよ!僕らのテディだよ!テディ・ルーピン!僕らのビクトワールとキスしてたんだよ!僕らのいとこ!それでテディに何やってるの?って聞いたんだ・・・」「彼らのじゃまをしたの?あなたって本当にロンにそっくり・・・」呆れるジニー。
ハリーのファーストキスに興奮して笑いころげたり、ジニーのキスには怒ったりしてたロンに確かに似てる(爆)ハリーのお父さんと双子と同じウィーズリー家の血を受け継いだジェームズ、絶対何かやらかしてくれる子になりそうですね~(≧∇≦)
「彼女を見送りに来たんだって!で僕にあっちへ行ってろって言ったんだ。彼女とキスしてたんだよ!」「わぁ、2人が結婚したら素敵じゃない!そしたらテディは本当に家族の一員になるわ!」うっとりするリリー。「彼はすでに週に4日は夕食を食べに来てるだろ、彼を家に招いて一緒に暮らしたらどうだい?」とハリーが言うと、「そうだ!僕はアルと同じ部屋で構わないよ、テディは僕の部屋を使える!」とジェームズは熱心に言うが、ハリーは断固として言う。「ダメだ。お前がアルと同じ部屋を使うのは、父さんが家を壊したくなった時だけだ。」そんなにジェームズとアルバスの組合せはヤバイのか(爆)
テディがキスしてたビクトワールはローリングさんのインタビューによるとビルとフラーの長女みたいですね。フラーの娘ならきっとすごい美人なんでしょうね。両親を無くしてしまったけど、名付け親のハリーとジニーはずっと親代わりとして彼を支えて来たのだろうし、もう愛する人にも出会えたようで良かったです。テディは幸せになって欲しいですもんね~。
ハリーはかってファビアン・プルウェットの物だった使い古した時計を確かめた。「もうすぐ11時だ、乗った方がいい。」成人の時にモリーおばさんからもらった時計、ハリーは大事に使ってるんですね。
「忘れずにネビルによろしく伝えてね!」ジニーはジェームズを抱きしめながら言った。「ママ、先生によろしくなんて言えないよ。」「だってネビルを知ってるでしょ・・・」「外ではね。学校ではロングボトム先生だろ?薬草学の授業に行ってよろしくなんて・・・」ネビルはホグワーツの薬草学の先生になったんですね!優しい先生になってそうだな~。
呆れた様子のジェームズは憂さ晴らしにアルバスに言う。「じゃあ後でね、アル。セストラルに気をつけろよ。」「彼らは見えないと思ったけど?そう言ったじゃないか!」でもジェームズはただ笑って母親にキスされ、父親に一瞬抱きしめられるとすぐに混みあってきた列車に飛び乗り、手を振ると友達の所へ行ってしまったので、ハリーがアルバスに言った。「セストラルは何も心配する事はないんだよ。優しい生き物で何も怖がる事なんかない。いずれにせよお前は学校に馬車ではなくボートで行くんだよ。」ジニーはアルバスにさよならのキスをした。「クリスマスにね。」アルバスはハリーを抱きついた。「じゃあね、アル。次の金曜にハグリッドがお茶に招いてくれたのを忘れるな。ピーブスにはちょっかい出すなよ。やり方を学ぶまで誰とも決闘するな。それにジェームズにひっかかるなよ。」
ぬぉ~!ハグリッドとお茶だって!なんかこれから子供世代のホグワーツでの冒険が始まるって感じですね~。それも読みたいよぉ~!!
「僕がスリザリンに入ったら?」アルバスは父親にだけ聞こえる声で囁き、ハリーは出発の瞬間になってやっとどんなに恐れていたか打ち明ける事ができたのだとわかった。ハリーはかがみこんでアルバスの顔を見上げた、ハリーの3人の子供の内、アルバスだけがリリーの瞳を受け継いでいた。「アルバス・セブルス」ハリーはジニー以外には聞こえないよう静かに言い、彼女は機転をきかせてローズに手を振って聞こえないふりをしていた。「お前はホグワーツの2人の校長から名前を貰ったんだ。彼らの内1人はスリザリンで、彼は僕が知る中で一番勇敢な男だった。」
アルバスはダンブルドアだけでなくスネイプからも名前をもらっていたんですね。そして唯一リリーの緑の瞳を受け継いで。あー、スネイプにこのハリーのセリフを聞かせてあげたい!可愛いアルバスを見せてあげたい。o(iДi)o
「でも・・・」「だからスリザリン寮は優秀な生徒を受け入れるんだ、そうだろ?僕らは気にしないよ、アル。でもお前が気にするなら、お前はスリザリンよりグリフィンドールを選ぶ事ができる。組分け帽子はお前の選択も勘定に入れてくれるよ。」「本当?」「父さんにはそうしてくれた。」これまでどの子にもこの事は話した事がなく、アルバスの驚いた顔をみつめていたが、列車のドアは閉まり始め、親達は子供達に最後のキスをしようと集まっていた。アルバスも車両に飛び乗りジニーがドアを閉め、生徒達は窓から乗り出し、列車に乗った人も見送る人も沢山の人達がハリーの方を向いた。「なんでみんなみつめてるの?」アルバスが尋ね、ローズも他の生徒達を見回した。「心配する事ないさ。俺だよ。俺がとんでもなく有名人なのさ。」ロンが答え、アルバス、ローズ、ヒューゴ、リリーが笑った。
子供達はなぜハリーが有名なのかまだ知らないんですね。学校に行って、歴史の教科書やクイディッチのトロフィーで知るのかしら。ハリーのかわりに答えたロンのセリフ、心が温かくなりました。やっぱりロン最高だよ(*'ー'*)
動き始めた列車に添って歩き、ハリーは既に興奮で輝いている息子の顔を見た。笑顔で手を振り続けていたが、息子が彼の前を去って行くのは家族を失うようだった・・・。
子供達にかけるハリーの言葉の1つ1つに深い愛情を感じます。ホグワーツに送り出すだけでこんなに淋しく感じてるなんて、どんだけ子供思いの優しいパパなんでしょう~。でもダンブルドアとスネイプの名前とリリーの瞳を受け継いだアルバスへの思い入れはひとしおなんでしょうね。息子と離れるのが淋しいだけじゃなく、同時に尊敬し愛する彼らとしばし別れるようで淋しいのではないでしょうか。
蒸気が消え、列車が角を曲がってもハリーは手を振り続けていた。「あの子は大丈夫よ。」ジニーが呟き、ハリーは彼女を見て手を下ろしながら上の空で額の稲妻型のキズに触れた。「分かってる。」19年間キズが痛む事はなかった。全てが申し分なかった。
ハリー自身がホークラックスなのではと予想していた人の中には、ホークラックスが破壊されたらハリーの額のキズは消えるのではと考えてた方もいましたが、額のキズは呪いの跡ではなく単なる傷として、乗り越えた過去の証として残ったんですね。
最後の「All was well.」という文章、私は「全てが申し分なかった。」と理解しましたが、ここを読んだ時は本当に感無量でした。両親や名付け親、大切な人達を失い、考えられないような悲しみと恐怖と苦痛を戦い抜き、乗り越えてきたハリーが、みぞの鏡で見た一番欲しかった温かい家族に囲まれて申し分なく事足りて穏やかに暮らしているかと思うと、もう本当に嬉しくて涙が出ます。
シリーズを読んできた中で、ハリーが自分にとって本当の友達や自分の子供みたいに大切な存在になってたんだなぁ~と思い知らされました。
主要人物の内2人死ぬとか噂が流れたり、ハリー自身がホークラックスなのではと疑っても、トリオだけは絶対生き残る、というか死んじゃダメ~!と信じ、祈り続けて来ましたが、ローリングさんが一番素晴らしい終り方と言ってた小説でも主人公が死んでしまうし、作家が自分の作品を守るため(他の作家に勝手に続きを書かれないため)に主人公を死なせるというのは作家にとって魅力的な方法と言ってたし、絶対この人だけはと思ってたダンブルドア程の主要キャラもためらいもなく死なせてしまうので、主人公のハリーも死んでしまうんじゃないかと、読者に最後まで本気で心配させる事だけは成功してますね。私も含めw
登場人物達の未来は自分で想像したいからエピローグ無い方がいいと言う方もいますが、私も書いてもらえるものならば、36章の後この19年後までの間の続きも読みたいくらいなので、いきなり自分より年下だったハリーが19年を飛び越えて自分より年上になっちゃって間がわからないのはちょっと淋しい気もしますが、作品を守るために主人公を死なせてしまう位ならこの終わり方の方がよっぽどありがたかったです。
何より私はこのエピローグ読んでいて本当に本当に幸せでした。
7巻は削れそうにないエピソード満載なので難しいかもしれないけど、映画化する時はぜひこのエピローグのシーン、大人になったハリー達や可愛い子供達、そして最後にホグワーツ特急を見たいなぁ~!

7巻を終えての感想や、7巻まで読んでも分からなかった謎等はこちらに別にまとめました。
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