原書7巻「Harry Potter and the Deathly Hallows」(ハリー・ポッターと死の秘宝)第29章までの感想スレッド。
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※百味ビーンズの感想に含まれるタイトル和訳及び内容の解釈は百味ビーンズ独自のものですので、間違っている可能性もあります。ご了承ください。
■第29章 The Lost Diadem(行方不明の王冠)
「ネビル・・・一体?」でもネビルはロンとハーマイオニーをみつけると喜びの声をあげて抱きしめた。「君達が来ると分かってたよ。シェーマスに言ってたんだ、時間の問題だって!」目は腫れあがり黄色と紫の痣になってたり傷だらけで、見れば見るほどネビルの様子はひどかった。
「一体何があったの?」「ああこれ?何でもないよ。シェーマスはもっと酷い。会えるよ。行くだろ?」そして今度はアバーフォースに。「そうだ、アブ。ここにはまだ何組も人が来ると思うよ。」何だって?外には罠があるのにと驚くアバーフォースに淡々と答えるネビル。「だから直接店の中に姿現しするよ。到着したらこの通路から彼らをよこしてくれるかい?本当にありがとう。」
ネビルはハーちゃんに手を貸して通路に入り、ロンも続いた。ハリーもアバーフォースにお礼を言って続いた。「お礼の言い様もありません。2度も助けてくれて。」「なら注意しろ、3度目は助けられるかわからんぞ。」
この通路は古くからあるようで驚くロン。「こんなのいつからあったんだ?忍びの地図にはなかっただろ、ハリー?学校から出入りできるのは7つの通路だけだったよな?」ネビルはそれらの通路が全て今学期の初めにデスイーターとディメンターによって塞がれてしまったと説明し、「そんな事よりグリンゴッツに押し入ってドラゴンに乗って逃げたって本当?テリー・ブートは大広間でその話をわめいてキャロウに殴られたんだ。皆その話でもちきりだよ。」と言い、ハリーが認めると大喜び。
ネビルはもう以前のようではないホグワーツの内情を語り出す。デスイーターのキャロウ兄弟が取り仕切っていて、教えるというより調教状態、罰するのが好きでアンブリッジが可愛く思えるほど。アミカスって男が闇の魔術に対する防衛術にかわってただ闇の魔術を教えていて、罰せられた人達に磔の呪文をかける練習をさせてるというので驚く3人。ホグワーツ内で生徒同士に拷問の練習をさせる日が来ようとは!許されざる呪文なのに!
クラッブとゴイルはお気に入りだけど、僕は拒絶したからこうなったのさと顔の傷を見せるネビル。アミカスの姉妹アレクトはマグルがいかに愚かで穢れた動物かだとか、必修になったマグル学を教えてて、あなた達兄弟はどの位マグルの血が混ざってるんですか?と質問したからこうなったのさと別の傷を見せるネビルにロンも大興奮!「やつらに立ち向かえば、それが皆の希望になる。君がやった時にわかったんだ、ハリー。」
このネビルのセリフには泣きそうになりました。そうだよね、最初に立ちあがる1人の勇気が全てを変えるんだよね。いつの間にこんなに立派で勇敢になったんだよ、ネビル!やっぱり君は両親の子だよ!q(T▽Tq)
「でもやつらは君をナイフの研ぎ器のように扱ってるじゃないか。」とロンが言ってもネビルは肩をすくめる。「問題ないさ。やつらは純血を無駄にしたくないから、口が過ぎれば拷問されるけど殺されはしない。本当に危険なのは外部の友人や身内がトラブルに巻き込まれてる人達さ。やつらは人質をとるんだ。ラブグッドさんはクイブラーで大胆に意見を言い過ぎてルーナはクリスマス休暇に戻る列車の中で誘拐されたし。」ネビルはダンブルドア軍団の時にハーちゃんが考案した偽のガリオン金貨で連絡をとってルーナの無事も知っていて、これはすごいよ、キャロウ達は僕らがどうやって連絡を取り合ってるのか分からなくて怒り心頭さ、僕らは夜中に抜け出し『ダンブルドア軍団、いまだ募集中。』とか壁に落書きをしたりしてスネイプもウンザリさせてる、とハーちゃんに微笑む。そう、まだ彼らはダンブルドア軍団の活動を彼らなりに続けてるのです~!!
ルーナが誘拐され、ジニーがイースターの後戻らなかったのでリーダー格を2人失い、マイケル・コーナーも見せしめにひどく拷問され皆恐れ、ネビルも背後にいると気付かれて依然より酷い目にあわされ、活動は困難になってるけどそれでもまだ諦めず水面下で戦ってるのです。
ネビルを屈させるために、たかが年寄りの魔女1人と侮って1人で襲いに行ったデスイーターは婆ちゃんにやっつけられ今も聖マンゴに入ったきりで、婆ちゃんは逃亡して、「お前は本当に両親の子だと誇りに思ってるよ。戦い続けなさい。」と手紙をくれたらしい。ロンもかっこいい!と絶賛してるけど、ネビルの婆ちゃん強い~!(笑)
「やつらは僕を脅迫できないと分かって、結局僕はいらないと判断した。僕を殺す気かアズカバンに入れる気かは知らないけど、もう姿を消すべき時が来たとわかった。」ついに通路の終わりにたどり着きドアを開けたネビルが「誰だと思う?言っただろ?」と部屋の中に呼びかけると、大歓声が聞こえ20人以上の人達に取り囲まれ抱きしめられたり握手責めにあってクイディッチで優勝したかのような騒ぎに!
部屋の中には、シェーマス、ラベンダー、パチル姉妹、テリー・ブート、アーニー・マクミラン、アンソニー・ゴールドスタイン、マイケル・コーナーなど懐かしい面々が。ついにハリー達はホグワーツに戻って来たのです!
部屋には沢山のハンモックや本棚等があり、スリザリン以外全ての寮のタペストリーが飾られてる。「ここどこ?」と聞くと「もちろん必要の部屋さ!」と答えるネビル。「キャロウ達に追われ、隠れられるのはここしか無いと思った。最初は小さな部屋だったけどDAが集まるにつれどんどん大きな部屋になったんだ。」「キャロウ達は入れないのか?」とハリーが聞くとシェーマスが答えた。「そうさ。ここは隠れ家に最適なんだ、僕らの誰か1人が残ってる限りやつらはドアを開けられない。ネビルのおかげさ。彼はこの部屋の事をよく分かってる。必要な事を正確に頼まなきゃいけないんだ。『キャロウの支持者には誰も入られたくない』とか、そうすればそうなるんだ。抜け穴を残さないよう確実にしなきゃいけないんだ。ネビルは男だぜ!」
ネビルがここに隠れてから本当にお腹がすいて、何か食べられるよう願ったら、ホッグスヘッドへの通路が開いてアバーフォースに会え、この部屋ができない唯一の事なので彼がずっと食料を提供してくれ、人数が増える度ハンモックも増えて、女の子が来たら素敵なバスルームもできたらしい。必要の部屋ってばすごい優秀~!!
皆もラジオでポッターウォッチを聞いていてハリー達が何をしてるのか様々な噂が飛び交っていたらしく、ネビルがグリンゴッツもドラゴンも本当だってと言うと拍手と歓声が起こり会釈するロン(笑)
急にキズが痛み、ヴォルデモートがゴーントの小屋から指輪が無くなっているのに気付き怒りの叫びをあげるのを感じるハリー。意識を取り戻したハリーをロンが立たせるとネビルは心配して、大丈夫?疲れたんだろ、座れば?と言うけど、ハリーはいやと言って無言でロンとハーちゃんをみつめヴォルが他のホークラックスの無くなってる事に気付いた事を伝えようとした。
「僕らはやらなきゃならない事があるからここを出る。」と言うと笑い声が消えネビルが聞いた。「どんな事?」「言えないんだ。」「なぜ?例のあの人と戦う何かなんだろ?なら僕らも手伝うよ。」他のDAのメンバーも頷き、何人かはすぐ行動を起こせる意志を示そうと立ちあがった。
「君達はわかってない。話せないし、僕ら3人だけでやらなきゃならないんだ。」「どうして?」「ダンブルドアが僕らに残した仕事だから言えないんだ。つまり、彼は僕ら3人だけでやるよう望んだんだ。」「僕らは彼の軍団だ、ダンブルドア軍団だ。僕らは全員一緒だ。君達がいない間も活動を続けてたんだ。」ロンが「僕らはピクニックに行ってたんじゃないんだぜ。」と言ってもネビルはひかない。「そんな事言ってない。なぜ僕らを信頼してくれないのか分からないんだ。ここにいる全員が戦い、キャロウ達に追われてここに来た。僕らは全員ダンブルドアに、そして君達に忠実だ。」こんなかっこいい事言うようになったネビルに惚れそうです(笑)
その時トンネルのドアが開き、「メッセージを受け取ったよ、ネビル!やあ君達3人もここだと思った!」とルーナとディーンが。ハリー達がここに戻る時こそ革命の時だと、ネビルはその時はルーナとジニーにも知らせると約束してたのです。
そしてジニーが、フレッド、ジョージ、リー・ジョーダンと共に到着しハリーに明るい笑顔を向ける。ハリーは彼女がこんなに美しかったなんて忘れていたか今まで解っていなかったと思ったが、会えて嬉しくはなかった。ハリーは久々に彼女に会えて心癒されつつも、彼女が危険な場所にいるのがやはり心配なんですね。
連絡を受けたチョウ・チャンも到着し、ハリーに微笑むとマイケル・コーナーの隣に。「いや、そういう事じゃないんだ。僕らはやらなきゃいけない事が・・・」「僕らがやろうとしてる事は最終的には皆のためになる事なんだ。例のあの人を倒すための・・・」とハリーとロンが説明しても、戦う気満々のみんな。
ロンは突然ハリーを振りかえり3人で声をひそめて話す。「なぜ彼らは手伝えないんだ?」「何?」「手伝えるよ。僕らはあれがどこにあるのか知らない。早くみつけなきゃ。それがホークラックスだと彼らに言わなきゃいいのさ。」「ロンの言う通りよ。私達探してる物が何かも知らない、彼らの助けが必要だわ。何もかも1人でやる必要ないわ、ハリー。」ハリーは悩んだあげくわかったと決断し、l皆に呼びかけた。「みつけなきゃいけない物があるんだ。例のあの人を倒すために必要なんだ。ホグワーツにあるはずだけど、どこにあるか分からない。レイブンクローに属するもののはずだ。誰かそういう物の事聞いた事ないか?彼女の鷲の印がついたものを偶然みつけたとか。」期待を持ってレイブンクローの一団をみつめたが、答えたのはルーナだった。「ああ、彼女の行方不明の王冠があるよ。話したでしょ、覚えてるハリー?パパが複製を作ろうとしてた。」「ああ、だけどその王冠は行方不明だ、そこが問題だ。」とマイケル。ハリーが「いつ無くなったんだ?」と聞くと「数百年前だと言われてるわ。」とチョウが答えたのでドキリとするハリー。2人が気まずくなってから話したの久々ですよねw
「フリットウィック先生は、王冠はレイブンクロー彼女自身と共に消えたと言ってたわ。人々は探したけど誰もみつけられなかったのよね?」頷くレイブンクロー生達。
「レイブンクローは身につける者の英知を高める魔法の遺産を持ってたとされてるんだ。」とテリー。誰も見た事がないと言うのでがっかりし、そんなに長らく失われ、形跡もない物がホークラックスの候補に成り得るだろうかと考えてると、チョウが「王冠がどんな物か見たかったら彼女の彫像が被ってるから、レイブンクローの談話室に連れて行ってあげましょうか?」と言った。
ハリーはヴォルが飛んでいるのが見え、洞窟かホグワーツかどこに向ってるかは分からないが時間がないのを2人に伝え「あまり手がかりにならないのは分かってるけど少なくともどんな形をしてるのか行って確かめて来る。他の1つの安全のためにここで待っててくれ。」と言った。チョウが歩み出たけど、ジニーが「いえ、ルーナがハリーを連れてくわよね、ルーナ?」と激しく言ったのでルーナは嬉しそうに応じ、チョウはがっかりして座った。ジニー素早い!元彼女と元さやに戻らないようにけん制?(笑)
必要の部屋の出口はいつも違う所に出るので、キャロウ達にもバレない代わりに自分達も最初は何処にいるのか分からない模様。2人は透明マントを着て外に出るとハリーが忍びの地図で位置を確認して用心しながら階段を上りレイブンクローの寮へ。
ドアには取っ手も鍵穴も無く、古い木製で鷲の形のブロンズのノッカーだけが付いていた。ルーナがノックすると、鷲のくちばしが開き、鳥の鳴き声ではなく音楽のように美しい声が「不死鳥と炎どちらが先か?」と言った。「う~ん、どっちだと思うハリー?」と考え込んだルーナが聞いた。「何これ?ただの合言葉じゃないの?」「あら違うわよ、質問に答えなきゃいけないのよ。」「もし間違えたら?」「誰かが正しい答えを言ってくれるまで待たなきゃならないの。それが学ぶ方法でしょ?」「ああ、問題は僕らは誰かを待つ余裕なんて無いって事だルーナ。」ルーナは真面目な顔になって「ええ、どういう意味かわかったわ。ならこれが答えだと思う、円には始まりが無い。」と答えると、「良く推測したわ。」と声が言い、ドアが開いた。
さっすが知性の殿堂レイブンクロー、寮に入る度に謎解きをしなくてはならないんですね!!この質問はマグルで言うところの、ニワトリが先か卵が先かみたいな感じでしょうか。短時間でちゃんと答えられるルーナはやっぱりレイブンクロー生ですね♪
レイブンクローの談話室は広くて円形で、ホグワーツの中で一番風通しが良く、日中なら壮大な山並みが見える美しいアーチ型の窓が青とブロンズ色のシルクの壁を際立たせ、ドーム型の天井には星が描かれ、濃紺のカーペットに反映していた。レイブンクローの談話室かっこいい!他の寮の様子も映画で見てみたいです(^◇^)
ドアの反対側の壁のくぼみに白い大理石の彫像があり、ハリーはルーナの家で見たロウェナ・レイブンクローの胸像を思い出した。近寄って見てみると、彼女は尋ねるような微笑で見返したように見え、美しかったが僅かに威嚇しているようだった。彼女の頭に繊細な飾りがのっていてが、フラーが結婚式で付けていたティアラとは全く違っていた。小さな文字が刻印されていて、ハリーがマントを脱いで台座に登ってよく見ると、「Wit beyond measure is man's greatest treasure!(並外れた英知は人類のもっとも優れた宝)」と書かれていた。
「それはあんたを文無しの愚か者にしたようだね。」意地の悪い声がしてハリーが振りかえって床に飛び降りると、アレクト・キャロウが目の前に立ちはだかっていた。
そしてハリーが杖を掲げる前に彼女はずんぐりした指で腕に焼きつけられた骸骨と蛇の印に触れた!
いきなりデスイーターに見つかってしまった!!しかも即座に闇の印に触れてヴォルを呼ばれてしまった!!どうするハリー!!(゜Д゜||)
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