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Harry Potter Cafe

Welcome to Harry Potter Cafe
ハリー・ポッターシリーズの各作品について自由に語り合うCafeです♪
                    by百味ビーンズ

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2025/01/22(Wed)20:38

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原書7巻/死の秘宝 第28章

2007/10/03(Wed)22:59

原書7巻「Harry Potter and the Deathly Hallows」(ハリー・ポッターと死の秘宝)第28章までの感想スレッド。
7巻第28章までについてコメント可です。

※百味ビーンズの感想に含まれるタイトル和訳及び内容の解釈は百味ビーンズ独自のものですので、間違っている可能性もあります。ご了承ください。

■第28章 The Missing Mirror(欠けた鏡)
ホグズミードに到着すると、ハリーは突かれたように鮮やかに、ほぼ1年前に絶望的に弱ったダンブルドアを支えこの場所に姿現しした事を思い出した。そして到着するや否や、ハリーがロンとハーマイオニーの腕も離さない内に、ヴォルデモートがカップが盗まれた事に気付いた時のような叫び声で空気が引き裂かれ、全身の神経が引きちぎられるようで、すぐに自分達の出現がこの事態を引き起こしたのだとわかった。マントの下で他の2人を見る間に3本の箒のドアが激しく開き、多数のデスイーター達が杖を掲げて飛び出してきた!
ハリーは杖を掲げようとするロンの手首を掴む。気絶させるには多過ぎるし、自分達の居場所を知らせてしまう。デスイーターの1人が杖を振ると叫び声がやみ、「アクシオ、マント!」と叫んだのでハリーはひだを掴んだが、呼び寄せ呪文は効かなかった。「外套の下じゃないのか、ポッター?」「広がれ、やつはここにいる。」6人のデスイーターが彼らを取り囲み、3人はすぐにできる限り道の端まで後ずさりし、すんでの所でデスイーター達から逃れた。
デスイーター達は暗闇で足音が聞こえるか閃光が見えるのを待っている。「立ち去りましょう。すぐに姿くらまししましょう。」ハーちゃんが囁き、ロンが「いい考えだ。」と言ったが、ハリーが答える前に、デスイーターが叫んだ。「いるのは分かってるぞポッター、逃げ道は無いぞ!みつけてやる!」ハリーは囁いた。「やつら待ち構えてたんだ。僕らが来たら分かるように呪文を仕掛けてたんだ。僕らをここに留めるために何かしたに違いない・・・」「ディメンターはどうだ。やつらを解き放てばすぐにみつける!」「闇の帝王はポッターが他の者の手にかかる事はお望みでは・・・」「ディメンターは殺さない。闇の帝王はポッターの命をお望みで魂じゃない。先にキスが執行されていれば殺しやすいだろう。」賛同の声があがり、ハリーは恐怖に包まれる。ディメンターを撃退するには守護霊を出さねばならない、すぐに居場所がわかってしまう。「姿くらましを試してみなきゃ、ハリー。」ハーちゃんが囁く間にも暗闇と寒さが忍び寄り、姿くらましを試みたができない!いきなり絶体絶命!どうすればいいのだ~(゜ロ゜;)
3人は道から退き、音をたてないよう手探りで壁伝いに歩いた。10体以上のディメンターが現れ、周囲の恐怖を感じるに違いない、急速に近付いてくる。その後どうなろうともディメンターのキスは耐えられない。ハリーは守護霊を出しディメンターを撃退。「やつだ、そこにいるんだ。守護霊を見たぞ、雄鹿だ!」ディメンターが消えて星が戻り、デスイーター達の足音が近付いて来たが、ハリーがパニックに陥りどうすべきか決める前に、近くでかんぬきがギシギシいう音がして左側の狭い通りのドアが開き、荒っぽい声がした。「ポッター、ここに入れ、急げ!」彼らはためらう事なく従ってドアの中へ入った。
「2階へ行け、マントを着たまま静かにしてろ。」背の高い姿が低い声で言った。蝋燭の明かりで見えた様子からホッグズヘッドだとわかった。なるべく早く階段を上り、擦り切れたカーペットと小さな暖炉のある部屋に入ると、可愛らしい金髪の少女がうつろな表情でみつめている油絵があった。マントを着たまま彼らを助けてくれたホッグズヘッドのバーテンがデスイーター達に応対するのを窓から見た。
「だからどうしただと?家の前の通りにディメンターをよこしただろう、俺は守護霊を出したんだ!近寄られたくないからな、言っただろ!」「お前の守護霊じゃないだろう。あれは雄鹿だった。ポッターの守護霊だ。」「雄鹿だと?ばか者め。エクスペクト・パトローナム!」何か大きな角をもった銀色の姿が現れ通りに進み見えなくなった。「俺が見たのはあれじゃない。」言いながらデスイーターは定かでないようだった。デスイーター達は外出禁止令を破ったものがいるとなおも騒いでいたが、バーテンは「ネコを外に出してやりたかったら俺はそうするんだ、俺と老ネコのために闇の印に触れたらお気に召さないだろうな。俺の店が閉まったらどうやって薬や毒を手に入れるんだ、お前の副業はどうするつもりだ。」「脅してるのか?」「俺は何もしゃべらない、だから俺の店に来るんだろ?」等と言って、外出禁止令を破ったのも守護霊を出したのも自分だと上手くごまかしてデスイーター達を帰したので、ハーちゃんは安堵の呻き声をあげ3人はマントを脱いだ。
ハリーは炉棚の上にある何かに注意を奪われる。少女の油絵の真下に長方形の鏡があった。バーテンが部屋に入って来て言った。「おまえ達全くのバカだな。ここに来るなんてどういうつもりだ?」「ありがとうございます。お礼の言いようもありません。僕らの命を救ってくれた。」ハリーは汚れたレンズの眼がねの奥の見透かすような輝く青い瞳を見つめた。「僕が鏡で見ていたのはあなたの目だ。ドビーを送ってくれた。」バーテンは頷き、屋敷しもべはどこだと言うので、ベラトリックに殺された事を伝えると無表情だったが、「残念だ、あの屋敷しもべは好きだった。」と言った。「あたなはアバーフォースですね。これをどうやって手に入れたんですか?」片割れを約2年前に割ってしまったシリウスの鏡に歩みよった。「1年前にダングから買ったんだ。アルバスがこれが何か教えてくれ、君のために見続けるよう言われた。」「あの銀の雌鹿もあなただったんですか?」ロンが息をのんだが、アバーフォースは何の事だ、俺のはヤギだと証明したばかりだ、と否定。
冒頭の章から鏡にダンブルドアの瞳が見えた時、もしや生きてる?と淡い期待を一度は抱いたものの、途中からもしやアバーフォース?と思ってたんですよ~やっぱり。マンダンガスが盗んで売りさばいてたのを手に入れたというのもやっぱりw
でも雌鹿は違うわけですね。誰がよこしてくれたのでしょう・・・。
ロンが腹ぺこなんだ!とつけ加えグーグーお腹がなったので、アバーフォースはパンやチーズ、はちみつ酒を持って来てくれ3人はがつがつ食べた。満腹になるとアバーフォースは、おまえ達をどうやって逃がすか考えなければ、夜間は同じ罠があるから明るくなったらマントを着て山まで行って姿くらましするんだ、ハグリッドもグロウプと一緒に洞穴に隠れてる、と言うので、「僕らは逃げないし時間がないんだ。ホグワーツに行かなきゃ。ダンブルドアが・・・つまりあなたのお兄さんが望んだんだ。」と反論するハリー。
「アルバスは多くを望んだが、彼の偉大な計画を実行する間、人々は傷つく事になった。学校から離れろポッター、できれば国外へ逃げろ。俺の兄の事もその計画も忘れろ。彼は誰も傷つける事のできない場所へ行ってしまった、君は彼に何の借りもない。」「あなたは分かってない。」「俺が分かってないだと?自分の兄の事を分かってないと思うのか?俺よりアルバスを分かってると思ってるのか?」「そういう事じゃありません。その・・・彼は僕に仕事を残した。」「そうか?いい仕事か?楽しい?簡単な?君が難なくやってのける文句なしの魔法使いだと期待されてるとかって話か?」「簡単じゃないけどやらなきゃ・・・」「なぜだ?彼は死んだだろ?ほっておけ、彼の二の舞になる前に!自分を守れ!」「できない!」「なぜだ!」ハリーは圧倒され説明できなかった。「でもあなたも戦ってるでしょう?あなたも騎士団に・・・」「入っていた。不死鳥の騎士団は終った。例のあの人は勝利した。終ったんだ、どんなにごまかしたところで。ここにいるのは安全じゃない、ポッター。やつは君を執拗に狙ってる。だから2人を連れて外国へ逃げて隠れろ。自分を守れ。君と一緒なのは周知の事実だから彼らも危険だ。」「逃げられない。仕事があるんだ。」「誰かにまかせろ!」「できないよ。僕がやらなきゃいけないんだ。ダンブルドアが全て説明してくれた・・・」「本当か?彼は全てを話してくれたか、彼は君に正直だったか?」ハリーは心の底からそうだと言いたかったが言えなかった。アバーフォースは分かってるようだった。
「俺は兄の事は分かってるんだ、ポッター。彼は母親から秘密主義を学んだ。秘密と嘘、そうやって俺達は育ったんだ。そしてアルバスは・・・生まれつきだ。」老人の目は少女の油絵をとらえた。アルバスのも、他の誰の写真も無いこの部屋でハリーは初めてその絵をしっかりと見た。
おずおずとアリアナですか?と尋ねるとアバーフォースがそうだ、リータの記事を読んだんだな、とぶっきらぼうに答えたので顔を赤らめるハーちゃん。ハリーがエルフィアス・ドージに聞いたんだと助け舟を出すと、あの老いぼれのばか者、俺の兄から太陽の光が輝いてると思ってた、他の多くの人々もだ、お前達もそのようだなと言った。
ハリーは黙っていた。この数ヶ月謎を投げかけてきたダンブルドアについての疑いと不明確さを口にしたくなかった。ハリーはドビーのお墓を掘ってる時にダンブルドアが示した曲がりくねった危険な道を行く事を決心していた。知りたかった事全てを教えてはくれなかったが、ただ信じようと。もう疑いたくなかったし、目的からそれた事を聞きたくなかった。
ハーちゃんが低い声で話し出す。「ダンブルドア先生はハリーの事をとても気づかってたわ。」「そうか?おかしいな、彼が気づかった多くの人々は最後は彼がほっておいたよりひどい事になった。」「どういう意味?」「気にするな。」「でもあなたが言ってるのは本当に重要な事よ!あなたは・・・妹さんの事を言ってるの?」
「妹が6歳だった時、あの子は3人のマグルの少年に襲われた。やつらは生垣から庭を見張っていてあの子が魔法を使うのを見てしまった。どんな魔法使いだってあの子の歳では魔法を制御できない。やつらは目撃したものを恐れたんだと思う。無理やり押し入ってあの子がからくりを説明できなでいると、連れ去って小さな奇人がいかれた事をするのを止めさせようとした。
やつらのした事はあの子を打ち砕き、2度と正気に戻らなかった。その後あの子は魔法を使わなかったが逃れる事もできなかった。魔法は内面に向かってあの子を狂わせ、あの子が制御できなかったり異常で危険な時には爆発した。だがたいてい彼女は優しく怯えていて無害だった。
そして父はそんな目にあわせた野郎どもを追い攻撃し、アズカバンに入れられた。理由はけして話さなかった。魔法省がアリアナの事を知ったら聖マンゴに閉じ込められてしまうからだ。魔法を抑えておけない時爆発させてしまうあの子のような錯乱した者を国際的な脅威だと考えただろう。俺達はあの子を安全で静かにさせておかねばならなかった。引越しをしてあの子は病気だという事にして、母が面倒をみてあの子が穏やかで幸せでいられるよう試みた。
俺はあの子のお気に入りでな。アルバスじゃなかった。彼は家にいる時はいつも自分の部屋にいて本を読み賞品を数え、『現代の最も卓越した魔法界の名前』との通信に忙しかった。あの子に悩まされたくなかったんだ。あの子は俺が一番好きだった。俺は母ができない時は食事をさせてやり、激昂してる時にも落ち着かせる事ができた。そして静かな時はヤギに餌をやるのを手伝ってくれた。
そしてあの子が14の時・・・わかるか、俺はいなかった。もしあの時俺がいたら落ち着かせる事ができたのに。あの子は激昂し、母は同じように若くはなかった・・・事故だったんだ。アリアナは制御できなかった。だが母は殺された。それでアルバスはドージとの世界旅行を諦め2人で母の葬儀に出席し、ドージが去ると我が家の家長となったのさ。ハッ!
俺は学校なんてどうでもよかった。家に残りあの子の面倒をみた。彼は自分が母親がわりになるから、俺は教育を終えるべきだと言った。ミスター秀才にはちょっとした転落だ、半ば狂った妹の面倒をみて彼女が1日おきに家をふっ飛ばすのを止めても何の褒美も無いもんな。だが数週間は上手くやってた・・・彼が来るまでは。グリンデルバルドだ。ついに俺の兄は自分と同じ位賢く才能があって対等に話せる相手をみつけたんだ。そして魔法界の新体制だの秘宝の追跡だのの計画をたくらむ間アリアナの世話は後回しになった。全ての魔法界の利益の為の偉大な計画、アルバスが優れた者の利益のために活動してる時に1人の少女が虐待されてたからってそれがなんだ?
俺はホグワーツに戻らなきゃならない日が近づいてたから、彼らに面と向って言ってやった。今は諦めろ、何を計画してるにせよあの子は連れて行けないと。グリンデルバルドはこれが全く気に入らず、腹を立てて俺をののしり、言い争いになった。2人とも杖を取りだし、俺は兄の親友から磔の呪文を受け、アルバスは止めようとして3人とも決闘になり、閃光と爆発に耐えられず・・・あの子は助けようとしたんだと思うが、自分でも何をやってるのか分かってなかった。俺にも誰がやったのか分からなかったが、俺達の誰の可能性もあった・・・彼女は死んだんだ。」
ダンブルドアの家族の謎の真相がこんなに悲しい出来事だったなんて!(;_;)
ハーちゃんは涙に顔を濡らし「本当に、お気の毒に・・・」と言い、ロンはアバーフォースと同じくらい青ざめ、ハリーはただ嫌悪を感じて聞かなければ良かったと思った。
「過ぎ去った事だ、永遠に。グリンデルバルドはもちろん逃げ出し自分の国に戻った。既に前科があったからアリアナの事まで問われたくなかったんだ。そしてアルバスは自由になった、だろ?妹の重荷から自由になったんだ、最も偉大な魔法使いになるための・・・」ハリーは言った。「彼はけして自由じゃなかった。」「何だと?」「けして。あなたのお兄さんが亡くなった夜、彼は毒を飲んで意識を失い、そこにはいない誰かに懇願するように叫び始めた。『彼らを傷つけないでくれ・・・頼む・・・かわりに私を傷つけてくれ』と。彼はあなたとグリンデルバルドと共にその時に戻ったと思ってたんだ、僕には分かってる。彼はグリンデルバルドがあなたとアリアナを傷つけてるのを見てると思ったんだ・・・彼にとっては拷問だ、もしあの時の彼を見ていたら彼は自由だったなんて言えないはずだ。」
あの洞窟で苦しんでいたダンブルドアの部分を読んだ時、私はてっきり大切な生徒達が傷つけられるのを恐れ苦しんでいるのかと想像してました。でもダンブルドアの家族にこんな辛い背景があり、家族をを傷つけてしまった事、守れなかった事にダンブルドアがずっと苦しんできたのだと初めて分かりました・・・。
「どうして分かるポッター、俺の兄は君より優れた者の利益ってやつに興味を持ってなかったか?俺の妹と全く同じように君など必要としてなかったと言えるのか?」ハリーの心は氷のかけらに突き刺されたようだった。ハーちゃんは「そんなの信じない。ダンブルドアはハリーを愛してたわ。」と言った。「ならどうして彼に隠れるように言わなかった。どうやって生き残るんだ?」
ハリーはハーちゃんが答える前に言った。「なぜなら、時には自分の安全より考えなければならない事があるんだ!優れた者の利益を考えなくてはいけない時が!これは戦争なんだ!」「君は17歳の少年だろう!」「僕はもう成人だ、あなたが諦めようと僕は戦い続ける!」「誰が諦めるなんて言った?」「騎士団は終わったと、例のあの人は勝利したと、どんなにごまかそうと終わったと。」「そんな風には言ってない、だが事実だ!」「いや違う、あなたのお兄さんは例のあの人をどうやって倒すか知っていて僕に智恵を授けていった。僕はやり続ける、成功するか・・・死ぬまで。
これがどうやって終わるか僕が知らないなんて思わないでくれ。何年も知ってるんだ。僕らはホグワーツに入る必要がある。あなたが僕らを助けられないなら、僕らはあなたのもとを去り自分達で方法をみつける。僕らを助けられるなら、今がそう言う時だ。」
ハリーの壮絶な覚悟に感動(iДi)
ついにアバーフォースは咳払いしてアリアナの肖像画に向って言った。「どうすべきか分かってるね。」彼女は微笑み、通常絵の中の人がフレームから横にスライドして出て行くのとは違い、彼女の後ろに長いトンネルがあるかのように奥へ歩き去り小さくなり闇の中に見えなくなった。
何だあれ?とロンがびっくりすると、アバーフォースは言った。「今はこの方法しかない。古い抜け道は全て塞がれ、ディメンターもパトロールしていて、これほど固く警備されてる事はこれまでなかった。スネイプやキャロウ達が待ち構えてる校内に入ってどうやって何をするつもりか知らんが・・・それは君の問題だろ?君は死ぬ覚悟ができてると言った。」
でも何なの?とハーちゃんがアリアナの絵に顔をしかめていると、小さな白い点が現れアリアナがこちらに歩いて戻って来た。他にもう1人誰か連れているようだ、彼女より背が高く、興奮して、顔にはいくつか深手を負って服は引き裂かれていた。どんどん近づいてきて、まるでドアのように出てくるとネビル・ロングボトムは喜びの声をあげた。「来るって分かってたよ!分かってたんだ、ハリー!」
Σ('◇'*)エェッ、ネビル!?
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