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Harry Potter Cafe

Welcome to Harry Potter Cafe
ハリー・ポッターシリーズの各作品について自由に語り合うCafeです♪
                    by百味ビーンズ

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原書7巻/死の秘宝 第27章

2007/10/01(Mon)15:39

原書7巻「Harry Potter and the Deathly Hallows」(ハリー・ポッターと死の秘宝)第27章までの感想スレッド。
7巻第27章までについてコメント可です。

※百味ビーンズの感想に含まれるタイトル和訳及び内容の解釈は百味ビーンズ独自のものですので、間違っている可能性もあります。ご了承ください。

■第27章 The Final Hiding Place(最後の隠し場所)
操縦する手段はなかった。ドラゴンはどこに向ってるか見えないし、急に向きを変えたり、空中で回転されたりしたらもう広い背中にしがみついていれらないとハリーには分かっていた。にもかかわらず、高く高く舞い上がるにつれ、ロンドンの景色が地図のように眼下に広がり、ハリーの心は不可能と思われた脱出ができた事への感謝で一杯だった。これ安全さえ約束されてたら、クイディッチの無い7巻で素晴らしい飛行シーンでしょうね。て、もう映画化した時のシーンを想像してる私(笑)
涼しい風が火傷して水ぶくれになった肌を和らげてくれた。彼の後ろで、喜びのせいか恐れのせいかわからなかったが、ロンは大声でののしっていて、ハーマイオニーはすすり泣いているようだった。ドラゴンはただ捕まっていた地上の牢獄からなるべく遠くへ行こうとしているようで、ハリーはドラゴンから振り落とされる目前の不安より、いつどうやって降りればいいんだという疑問に気付きぞっとした。ドラゴンが着地せずにどれだけ長く飛べるのか知らなかったし、ほとんど目が見えないこのドラゴンがまともな場所に着地できるのかも分からなかった。
絶えず周りを見回しながら、キズの痛みを感じるだろうかと考えた。僕らがレストレンジの金庫を破った事をヴォルデモートはあとどの位で知るだろう。グリンゴッツのゴブリン達はどれほどすぐにベラトリックスに知らせるだろう。どれほど早く彼らは何が盗まれたかを知るんだろう。そして金のカップが盗まれた事を知った時、ヴォルはついに僕らがホークラックスを追ってる事を知る・・・。
都市部から郊外へ、北へ北へと飛び続け、ドラゴンが海上に出てしまったらどうしようと思い、寒さに手はかじかみ、空腹と喉の渇きを忘れようとしながら、この猛獣は最後にいつ食事したんだろう、背中に美味しそうな人間が3人乗ってるのに気付いたら?と思った。
「僕の察するところ、どんどん高度が下がってないか?」ロンが言い、深い緑の山々と湖が見え、景色がどんどん近付いてきて、太陽の反射でドラゴンは新鮮な水のある事に気付いたのか、一番小さな湖に向っていた。ハリーは後ろの2人に呼びかけた。「充分に低くなったらジャンプするんだ!僕らのいる事に気付かれる前に水に飛び込むんだ!」ハーちゃんはおずおずとだったが、2人も同意した。ドラゴンの下腹部が水面にさざなみを起こすとハリーは「今だ!」と湖に飛び込んだ。激しく水面を打ち、思った以上に水しぶきがあがったがドラゴンは水を飲んでいて気付かず、2人が水面に浮上してきた頃には岸の方へ飛んでいった。湖は深くはなかったので泳ぐより葦や泥と戦いながらなんとか反対の岸へたどり着き、びしょぬれで喘ぎながら草の上にどさっと横になった。ハーちゃんは咳き込んでガタガタ震えてへたりこんでいた。あんなに怖い目にあった後だし、ハーちゃん飛ぶの苦手ですもんね。飛び降りるのも怖かったでしょうね。可哀想に・・・。
ハリーはよろめきつつ立ち上がり、周囲に守りの魔法をかけ2人のもとに戻ると、脱出して以来初めてまともに彼らを見た。顔やら腕やらそこらじゅう火傷をして服も焼け焦げていて、沢山の傷に薬をつけながら顔をしかめていた。ハーちゃんはハリーに薬を渡すと、シェルコテージから持ってきた3本のパンプキンジュースを取り出して着替えると皆で飲み干した。きっとめちゃくちゃ美味しいパンプキンジュースだったに違いないですね。
皮膚の再生するのを見ながらロンがついに口を開いた。「ああ、良かったのは、僕らはホークラックスを手に入れた事だ。悪かったのは・・・」「剣が無い。」ハリーが続けて、カップを取り出した。ロンが繰り返した。「剣が無い。あの裏切り者のチビのならず者・・・少なくとも今度は身につけられない。首から下げるのはちょっとおかしいもんな。」まだ水を飲んでいる対岸のドラゴンを見ながらハーちゃんが「あれどうなると思う?大丈夫かしら?」と言うので、ロンが言う。「ハグリッドみたいだな。あれはドラゴンだよハーマイオニー。自分の面倒は自分でみれるさ。心配する必要があるのは僕らの方さ。」「どういう意味?」「なんて言ったらいいか、やつらは僕らがグリンゴッツを金庫破りをしたと気付いたと思うよ。」3人は笑い出し、一度笑い出したら止まらなくなった。ハリーは肋骨が痛み、空腹でくらくらしたが、赤く染まる空の下草の上に横になり、喉がひりひりするまで笑い続けた。だってあんなすごい事やってのけたんだもんね~O(≧▽≦)O♪
まじめさを取り戻してとうとうハーちゃんが言った。「で私達どうするの?例のあの人も自分のホークラックスの事を知るでしょ!」「やつらが恐れて知らせなかったとしたら?」期待を持ってロンが言ったが、ハリーのキズが剣で一撃されたように痛んだ。
ヴォルはゴブリンから変装したハリー達がレストレンジの金庫に押し入り、金のカップを盗んだ事を聞き、激怒と拒絶の叫び声を上げ、気も狂わんばかりに逆上していた。そんなはずはない、不可能だ、誰も知るはずがない、どうやってあの小僧は俺様の秘密を知ったのだ?怒りにまかせニワトコの杖でゴブリンを殺すと、魔法使い達は恐れて彼の前から散り散りになり、ベラトリックスとルシウスは他の者を押しのけドアへと急ぎ、杖は何度も何度も振り下ろされ、この知らせを届け、カップの事を聞いた者で部屋に残っていた者は全て死んだ。さすがベラとルシウス、ヴォルの怒りの恐ろしさをよくご存知で我先にといちもくさんに逃げるんですねwマルフォイ家でハリー達を逃してしまった後にこんな失態が続いて彼らも生きていられるんでしょうか。ま、全員殺しちゃったら手下がいなくなっちゃうけど。
死人に囲まれ1人で激怒しながら考えるヴォル。俺様の宝が、安全装置が、邪悪さを確かにするものが・・・日記は破壊され、カップは盗まれ、あの小僧が他についても知っていたら?知っているのか?既に実行したという事は、他も追っているのか?ダンブルドアが原因なのか?ダンブルドア、常に俺様を疑っていた、我が命令で死に、その杖は今や俺様の物だ、それでも死の屈辱から力を及ぼすのか、あの小僧を通して・・・。
この、死してもなおダンブルドアがハリーを通して力を及ぼしてくるっていう文章が、ヴォルが恐れてるヴォルの考えなのに、ダンブルドアの闇の力を倒す執念とダンブルドアとハリーのただならぬ絆を感じて、なんかものすごく心が熱くなり感動しちゃいました。
あの小僧が他のホークラックスを破壊したとすれば、ヴォルデモート卿が、ダンブルドアや多くの魔法使いを倒した偉大な最も強力な魔法使いが最も重要で貴重な物を攻撃されて、それを知る事も感じる事もないのか?日記が破壊された時確かに感じなかったが、ゴーストにも劣る、感じる体を持たなかったからだと思っていた・・・いや、残りが安全か定かでない・・・残りのホークラックスは無事なはずだ・・・でも確かめねば・・・。
ゴブリンの遺体を蹴り飛ばし部屋を歩き回りながら、ぼんやりした景色が激怒した脳裏に浮かぶ、湖、小屋、ホグワーツ・・・。ゴーントの小屋に指輪を隠した事をどうやってあの小僧が知る事ができる?俺様とゴーントとの関係を知る者はない、関係は隠してきたし、殺人についても追跡される事はなかった。指輪は絶対に安全なはずだ。小僧だけでなく誰でも洞窟の事を知ったり、その守りを突破したりできる者がいるだろうか?ロケットが盗まれるなど有り得ない・・・。ホグワーツのどこにホークラックスを隠したのか知るのは俺様だけだ、あの場所の深い秘密を見抜いたのは俺様だけだからだ・・・。そしてまだナギニがいる、俺様の守りの届く範囲に、そばにおかなくては・・・。
だが完全に確かめるために、全ての隠し場所に戻り、その守りを強化せねば。ニワトコの杖を求めた旅のように1人だけでやらなければ・・・。どこに最初に行くべきか?どれが一番危険なのだ?古くからの不安がよぎった。ダンブルドアは俺様のミドルネームを知っていた・・・ゴーントとの関係に気付いたかもしれない・・・彼らの打ち捨てられた家は、最も守りが弱い隠し場所かもしれない、最初に行くのはそこだ・・・。
湖は絶対に不可能だ・・・だがダンブルドアは孤児院を通して俺様の過去の悪事に気付いたかもしれない。そしてホグワーツ・・・ポッターは見つからずにホグズミードに入る事はできないから学校に隠したホークラックスは無事だ。念の為スネイプに小僧が城に忍び込もうとすると伝えよう・・・なぜかまで教えるのは愚かだ、もちろんベラトリックスとマルフォイを信用したのも大きな間違いだった。やつらの愚かさと不注意はこれ以上信用するのは愚かだと証明しただろう?蛇と二度と離れまいと、まずゴーントの小屋に行くために庭に出てパーセルタングで呼ぶと、ナギニが擦り寄ってきた・・・。
ハリーは横になったまま目を開け、ロンとハーちゃんが心配そうに覗き込んだ表情から、突然ヴォルの意識を旅してきたのに彼らも気付いたのだとわかった。「やつは知ってる。他の場所を確認しに行った。そして・・・最後の1つはホグワーツにある。わかった、わかったんだ。」「何だって!」「でも、どうやってわかったの?」「やつはカップの事を知って、凄まじく怒り、恐れてもいた。どうして僕らが知ったのか理解できず、他が安全か確かめに行った。まず指輪だ。ホグワーツのは最も安全だと考えた。スネイプがいて、みつからずに忍び込むのはかなり難しいからだ。そこは最後に確かめに行くと思うけど、それでも数時間以内には行くだろう・・・」「ホグワーツのどこだか見たのか?」「いや、スネイプに警告する事だけに集中してた、正確な在り処の事は考えてなかった・・・」ロンがホークラックスを掴み、ハリーが透明マントを取り出すと、ハーちゃんは「待って、待って!ただ行けないわ、何の計画も無いもの。私達・・・」と言ったが、「僕ら行かなきゃ。」ハリーは頑なに言った。新しいテントで眠りたかったが今は不可能だ。「指輪とロケットが無くなってる事に気付いたらやつはどうすると思う?充分に安全じゃないとホグワーツのホークラックスを移動したら?」「でもどうやって忍び込むの?」「まずホグズミードへ行って、どんな守りが施されてるか確かめて考えよう。マントに入ってハーマイオニー、今回は離れずにいたいんだ。」「でも全員は入れないわ。」「暗いから誰も僕らの足には気付かないよ。」水を飲み終えたドラゴンは舞い上がり暗い空に消え、ハーちゃんが2人の前に立ってマントを被ると、一緒に姿くらましした。
もう息もつかせぬ急展開ですね!アタフタ ヘ( ̄□ ̄;)ノ ヽ(; ̄□ ̄)ヘ アタフタ
金庫破りが成功しても気付かれずに盗み出す事は不可能だっただろうけど、ハリー達がホークラックスを追ってる事をヴォルに気付かれるという事は、他も一気に片付けなければ、残りのホークラックスを本気で守りにかかり、ヴォル達が待ち構えてしまうって事なんですね。
ホークラックスの手がかりをつかむまで、気の遠くなるような暗中模索の旅が続くように思えたけど、一刻を争う勝負になって来てしまいました・・・(〃゜д゜;A
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