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Harry Potter Cafe

Welcome to Harry Potter Cafe
ハリー・ポッターシリーズの各作品について自由に語り合うCafeです♪
                    by百味ビーンズ

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2025/01/22(Wed)18:02

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原書7巻/死の秘宝 第24章

2007/09/26(Wed)12:08

原書7巻「Harry Potter and the Deathly Hallows」(ハリー・ポッターと死の秘宝)第24章までの感想スレッド。
7巻第24章までについてコメント可です。

※百味ビーンズの感想に含まれるタイトル和訳及び内容の解釈は百味ビーンズ独自のものですので、間違っている可能性もあります。ご了承ください。

■第24章 The Wandmaker(杖職人)
ダンブルドアの遺体の横にひさまずいていた悪夢の時を思い出したが、実際は草の上に倒れた小さな体をみつめていた。呼び戻せない場所へ行ってしまったと分かっていたが、ハリーは「ドビー・・・ドビー・・・」と呼び続ける。すぐにビル、フラー、ディーン、ルーナが現れ、結局正しい場所に姿現しできたのがわかった。ハリーが急に「ハーマイオニー?彼女はどこ?」と言うとビルが「ロンが連れていった。彼女は大丈夫だ。」と言った。ハリーはドビーを見下ろし、鋭い刃を抜き取るとドビーを自分のジャケットで毛布のようにくるみ、周りの話し声も、傷ついたグリップフックが運ばれていくのも気にとめず、ただ波の音だけを聞いていた。屋敷しもべを埋葬しようというビルの提案を、何を言われたのかも理解できないまま了承し、キズが痛みヴォルデモートがマルフォイ家に残された者達を拷問しているのが見え、その怒りは凄まじかったが、果てしない静かな海を隔てた遠くの嵐のように、ハリーのドビーを失った深い悲しみの前にかき消されてしまった。
「きちんとやりたい。」ハリーが我に返って最初に口にした言葉だった。「魔法を使わずに。鋤を持ってる?」まもなく一人でとりかかり、ビルの示してくれた庭の一角の低木の間を掘った。激怒、自らの手で作業する喜び、魔法を使わない誇りと共に堀り続け、その汗と水ぶくれの一つ一つが彼らの命を救ってくれた屋敷しもべへの贈り物だった。
キズは焼けるように痛んだが彼は痛みの支配者で、感じても離れている事ができた。ついに彼はヴォルの意識に心を閉ざす術を学んだ、ダンブルドアがスネイプから学ぶよう望んでいた事を。ハリーがシリウスを失い悲嘆にくれていた間ヴォルがハリーに取り憑く事ができなかったのと同じで、今やつの意識はドビーを悼むハリーに潜入する事ができないのだ。悲しみがヴォルを追い払う事ができるかのようだったが、そうダンブルドアはそれを愛だと言った・・・。
深く深く掘り進むにつれハリーの悲しみと痛みは吸い込まれるように少しづつ癒されていき、マルフォイ家での出来事が思い出され、やがてある考えが浮かんでくる。秘宝・・・ホークラックス・・・秘宝・・・ホークラックス。だがもはや奇妙な取りつかれたような熱望ではなく、平手打ちされて目覚めたかのようだった。
ハリーには今夜ヴォルがどこにいて、何のために誰を殺したのか分かっていた。そして一瞬無意識に哀れみを持ったために亡くなったワームテールの事を思った・・・ダンブルドアはこの事を見越していた・・・更にどれだけの事を知っていたんだろう?
ロンとディーンが来た。「ハーマイオニーはどう?」「良くなってる。フラーが面倒みてくれてる。」杖で簡単にお墓を作ればいいじゃないかと言われたら反論しようと思っていたが、そんな必要はなかった。彼らは作業に加わり、十分な深さになるまで一緒に掘ってくれた。ハリーは屋敷しもべをジャケットでもっとぴっちり包んでやり、ロンは靴と靴下を脱ぐと裸足の屋敷しもべに履かせた。ディーンが作り出した毛糸の帽子をハリーがそっとかぶせてやった。ビル、フラー、ルーナ、青ざめてふらついたハーちゃんも来てロンが肩を貸した。
ルーナはかがんでそっと屋敷しもべの目を閉じ、これで眠りにつけるわと言った。ハリーは穴の中に屋敷しもべを横たえ、眠りにつけるよう手足を整え、最後に小さな体をみつめた。ダンブルドアの葬儀を思い出しながら、泣き崩れないようこらえた。ドビーは同じくらい壮麗な葬儀に値すると思ったが、実際は低木の間に粗く掘られた穴に横たわっていた。
「私達何か言わなきゃいけないと思うわ。私先にいい?」ルーナが甲高い声で言って続けた。「地下室から助け出してくれて本当にありがとう、ドビー。あんなに立派で勇敢だったあなたが死ななきゃいけないなんて本当に理不尽だわ。あなたが私達にしてくれた事をけして忘れない。あなたが今幸せでありますように。」ロンもディーンもお礼を言い、ハリーはぐっとこらえて「さよならドビー」と言った。これが言葉にできる精一杯だったが、ルーナが全てを伝えてくれていた。ビルが杖を掲げ、きちんと土を盛ってくれ、小さな赤みを帯びた塚になった。
「しばらく残ってもいい?」と一人残ったハリーは、白く大きな石を拾って枕のように屋敷しもべの頭があったあたりに置き、ポケットに入っていた2本の杖からしっくりくる短い方を取り出し石に向け文字を刻んだ。ハーちゃんの方がずっと上手くできるとわかってたが、お墓を掘ったのと同じく自分でやりたかった。
『ドビー、自由な屋敷しもべがここに眠る。』
2巻秘密の部屋で、奇妙な姿で挙動不審なドビーが初登場した時には、これほどドビーを愛しく思い、その死をこんなに辛く嘆き悲しむ事になろうとは思いもしませんでした。ハリーが大好きで肝心な時いつも助けてくれたドビー。ハリーやロンにもらった靴下を嬉しそうにはいてたドビー。ハーちゃんが編んだ帽子を1人でいくつもかぶってたドビー。(iへi)
自ら自由を望んでハリーに自由の身にしてもらい、そしてハリーを助けた初めての自由な屋敷しもべとして魔法界に語り継がれるに違いありません。
ハリーは刻んだ文字をしばらく見つめると歩き去った。キズはまだ少し痛み、彼の頭はお墓で思いついた魅力的で過酷な考えに満たされていた。ハリーが戻ると家の中では皆が座って話し合っていた。ロンがハリーと行動してる事がバレたので、休暇中に家にいたジニーも含め家族は隠れ穴を離れ、ミュリエル叔母さんの所へ避難した模様。オリバンダーもグリップフックもよくなったら叔母さんの所へ移すと言うと、ハリーがダメだと言うのでぎょっとするビル。「ここにいてもらわなきゃ。彼らと話す必要があるんだ。重要な事なんだ。」ハリーの声には説得力と確信、そしてドビーのお墓を掘っていた時に訪れた決意があった。皆困惑していたが、ハリーは泥とドビーの血で汚れた手を見下ろすとビルに「手を洗ってくるね。そしたらすぐに彼らに会わなきゃ。」と言って洗面所に向った。
ドビーはもう誰が彼を助けによこしてくれたのか教える事はできないが、ハリーには自分が何を見たのかわかってた。鏡のかけらから見透かすような青い瞳が覗いていた後に助けが来たのだ。『ホグワーツでは助けを求める者には常にそれが与えられる』窓の外の海を見ながら突然の理解と核心に近付いてると感じた。キズが痛み、ヴォルデモートもそこへ向っているとわかっていた。ハリーは理解し、一方でまだ理解していなかった。彼の本能はある事を彼に語りかけ、頭は全く違う事を語りかけていた。ハリーの頭の中のダンブルドアは笑顔で、祈るように合わせた手の指先からハリーを観察していた。
あなたはロンに火消しライターをくれた。彼を理解していて戻る道を与えた。ワームテールの事も理解していた、僅かな後悔のある事を。なら僕については何をわかってたんですか、ダンブルドア?僕は探し求めるのでなく理解しなければならなかったんですか?それに気付くのがどれだけ大変だったか分かりますか?そのためにこんなに難しくしたんですか?理解する時間を与えるために?
キズが痛み、ハリーがよく知る建物の輪郭がよぎった。まだ具合が悪いからとフラーに反対されたが、どうしても今すぐ彼らと話す必要がある、ダンブルドアの任務を他の人には教えらられないんだとビルを説得し、どちらと先に話す?と聞かれ一瞬ためらうハリー。この決断に何がかかっているかわかっていた。もうほとんど時間は残ってない。今こそ決断する時だ、ホークラックスか秘宝かを。
グリップフックと話したいと言ったハリーは心臓がドキドキした。「君達にも来て欲しいんだ。」ロンとハーちゃんにも声をかけた。「具合はどう?君はすごいよ、あれほど痛めつけられながらあんな話を思いつくなんて。」弱々しく微笑んだハーちゃんをロンが片手でぎゅっと抱きしめた。
3人はグリップフックの部屋に入り、まだグリフィンドールの剣をしっかり握り、反抗と好奇心半々の表情の彼に具合を尋ねた。「あなたは覚えてないだろうけど・・・」「君が初めてグリンゴッツを訪れた時わしが金庫に案内した事か?覚えているぞ、ハリー・ポッター。君はゴブリンの間でも有名だ。」早く話を済ませたかったが、どうやって切り出すべきか考えてると、ゴブリンが沈黙を破った。「君は屋敷しもべを埋葬したな。窓から見ていた。」意外にも憎しみのこもった声だった。「ええ。」「君は変わった魔法使いだ、ハリー・ポッター。」「どういう意味で?」「君は墓を掘った。」「だから?」彼は答えず、ハリーはマグルみたいな振舞いをばかにされてるのかと思ったが、今そんな事はどうでもいい。頼みがあるんだと切り出したが、「君はゴブリンも助けた。君はわしをここに連れてきた、助けてくれた。」「あなたはその事後悔してないと思ったけど?」ハリーはじれったくなってくる。「そうだ、ハリー・ポッター。だが君はかなり変わった魔法使いだ。」「わかった。助けて欲しいんだ。グリンゴッツの金庫破りをする必要があるんだ。」こんなに率直に言うつもりはなかったが、キズが痛みホグワーツの輪郭が見えて言ってしまった。グリップフックと先に話をつける必要がある、彼は固く心を閉じた。ロンとハーちゃんはまるでハリーが頭がおかしくなったかのように見ている。「グリンゴッツの金庫を破るだと?不可能だ。」7年前ハリーが初めて訪れた日に押し入られた事をロンとハリーが言うと、「あの時金庫は既に空で最小限の防護しかされていなかったんだ。」と気分を害したようだった。「ええ、僕らが入る必要のある金庫は空じゃないし、かなり強力な防護がなされてると思う。ベラトリックス・レストレンジの金庫だ。」ハーちゃんとロンが驚いて顔を見合わせたが説明してる時間はない。
ゴブリンはグリンゴッツに刻まれた盗人を警告する言葉を引用して、不可能だと諭したが、ハリーは自分の利益のためじゃないんだ、信じてくれます?と聞くと「個人的利益を求めない魔法使いがいると信じるならそれは君だ、ハリー・ポッター。ゴブリンや屋敷しもべは今夜君が見せたような守りや敬意を与えられた事がない。杖を持つ者からはな。」と言った。杖を持つ者という言葉が奇妙に響き、ハリーはすぐにもオリバンダーに質問しに行きたかった。
杖を持つ権利は魔法使いとゴブリンの間でずっと争われて来た、魔法使いは他の魔法生物と杖の秘密を分かち合わず、我等がその力を発展させるのを阻んできた、と主張するグリップフックに、ロンがゴブリンは杖無しで魔法が使えるし、彼らも金属を扱う魔法を分かち合ってないと彼を怒らせそうになり、ハリーがそんな事は問題じゃないと言うと、それがまさに問題なんだ、闇の帝王が強力になるにつれ、お前達の種族は我等の上により強固に君臨している、グリンゴッツは魔法使いの支配下に下り、屋敷しもべは虐殺されている、杖を持つ者の誰が異議を唱えてる、と不愉快に笑う。
するとハーちゃんが「私達が異議を唱えてるわ!そして私はゴブリンや屋敷しもべと同じように追われてる、穢れた血だからよ!」と猛然と語り出す。ロンが自分で呼ぶなよと呟いても首の傷を見せて「何がいけないの?私は穢れた血である事を誇りに思ってるわ。新体制下であたなより高い地位になんかいない、彼らは拷問するのに私を選んだわ。」更に「ハリーがドビーを自由にしたのを知ってる?私達が何年も屋敷しもべの自由を求めてきたのを知ってる?」と言うので小さくなるロン(笑)「私達はあなた以上に例のあの人を倒したいと思ってるのよ!」ゴブリンはハリーに示したのを同じ好奇心の眼差しを向け、金庫に入ってるのはニセモノの剣なのに他に何を求めて押し入りたいのか興味を持ち始め、結局腹立たしそうに、考えてみると言った。ロンが反論しかけたが、ハーちゃんが小突いて止めさせ、ハリーはお礼を言う。グリップフックは魔法使いに反感を持ちつつも、ハリーの行動やハーちゃんの発言に心動かされつつあるのでしょうか。
部屋を出ると、ハーちゃんはベラの金庫にホークラックスがあると思ってるの?と、剣をみつけた時の彼女の慌てぶりからハリーが推察した事を言い当てる。ハリーは、学生の時預けるお金を持たなかったヴォルが金庫の鍵を持つ事が魔法界に属する印だと感じて、ホークラックスだとは知らせずに信頼するレストレンジ夫婦の金庫に預けさせたんじゃないかと考えていた。そういえばベラって結婚してて夫婦でアズカバンに入れられてたんですよね。1人で行動してる事が多いから夫がいるなんて忘れてました。
ハリーの説明を聞いてロンがやつの事本当によく理解してるなと言うと、少しだけさ、ダンブルドアの事ももっと理解できたら良かったけどと言うハリー。次はオリバンダーの部屋へ。2人も当惑しつつも感銘を受けたようについて来た。1年以上監禁され、拷問されてきたオリバンダーは衰弱し、弱々しい声だったが、ハリーがお邪魔してすみませんと言うと、「親愛なる青年よ、君は我等を助けてくれた。あそこで死ぬものと思ったが。お礼の言いようもない。」と言った。ハリーはまず自分の折れた杖をポーチから取り出し直せますか?と聞いたが、残念だがこれほどダメージをうけたものは直らないと言われ、心の準備はしていたがやはり衝撃だった。
マルフォイ家で手に入れた2本の杖も確認してもらう。1本はクルミの木、ドラゴンの琴線、12と4分の3インチ、頑丈、ベラのもの。もう1本はサンザシ、ユニコーンの鬣、10インチ、弾力がある、ドラコのものだったが、力づくで奪ったのでもう彼のものではなくハリーのもの。ワームテールから奪った、クリの木、ドラゴンの琴線、9との4分の1、もろい、この杖もロンのもの。杖は魔法使いを選ぶけれど、獲得した方法や杖自身にもよるが、通常勝ち取った者に忠誠を示すらしい。だからロンが強盗から奪ってきた杖を使っても上手くいかなかったんですね。
魔法使いはどんな道具を使っても魔法を使う事ができるが、最大の力を発揮するには道具との相性による。この繋がりは複雑で、最初に引きつける力と相互の経験の追及により、杖は魔法使いから学び、魔法使いは杖から学ぶ。「杖の本当の所有者になるには必ずしも前の持主を殺す必要はないんですか?」ハリーの問いに息をのむオリバンダー。「殺す必要がある等とは言っておらんぞ。」「でも殺人によって受け継がれて来た杖の伝説があります。」「たった1つの杖だけだと思う。」「例のあの人はそれに興味を持ったでしょう?」ヴォルの意識から全てを知っていたハリーは、ヴォルがオリバンダーにハリーの杖との繋がりについて聞き出し、兄弟杖だから他の杖を借りればいいと知恵をもらって試したのに結局ハリーの杖は借り物の杖も打ち負かしてしまったので他の杖について聞いたでしょう?と言うので、なぜ知ってるんだと驚くオリバンダー。ハリーの杖が借り物の杖に打ち勝った理由は彼にもわからないようです。これは本当に不思議ですね。
「確かに聞いた。死の杖、運命の杖、ニワトコの杖などと呼ばれいてる杖について私の知る全てを知りたがった。」彼の口からニワトコの杖の名を聞いてめんくらうハーちゃん。「闇の帝王は、兄弟杖の繋がりを知るまでは私の提供した杖をお気に召していたが、君の杖に勝つためにもっと強力な杖を求めた。」「でも今は知らなくてもすぐにわかるだろうけど、僕のは修復不可能なまでに壊れてしまったんだ。」ハーちゃんは驚いて分かるはずないわと言うけど、ハーちゃんの杖とハリーが使ってた強盗の杖を奪われて置いてきたから直前呪文ですぐにバレてしまうよと指摘されると到着してから少し戻っていた顔色がまたひいてしまい、ロンは今心配する事じゃないだろ?とハリーに批難がましい顔をした。ハーちゃんいまだにハリーの杖の事とても責任を感じてるんですね。事故なのに。
でもオリバンダーは、闇の帝王は君の杖に打ち勝つだけでなく、ニワトコの杖の所有者になる事で無敵になれると信じて求めているのだ、そしてニワトコの杖の持ち主は常に攻撃を恐れなければならないが、もし実現すれば実際手におえぬ事態になると言わざるを得ないと。彼はヴォルに監禁され、拷問されてきたのに、闇の魔法使いがニワトコの杖を所有するという考えに不快に思うより魅了されているようで、ハリーは最初に会った時から彼をあまり好きになれなかったのを思い出した。
ハーちゃんは、あなたはニワトコの杖が実在すると、おとぎ話や作り話ではないと思ってるんですか?と食い下がるけど、杖には見分けられる確かな特徴があり、歴史を追えば明らかな痕跡がある、と言われてしまう。殺人によって受け継がれる必要があるかどうかは分からないが、誤った者の手に渡れば非常に危険で、魔法使いにとってあまりに強力で魅力的な物なので、血塗られた歴史となってしまっただけかもしれないと。
ハリーはヴォルが暗いホグズミードを進むのが見え、「例のあの人にグレゴロヴィッチがニワトコの杖を持ってると言いましたね?」と聞くと更に青ざめるオリバンダー。「君達が生まれるずっと前に何年も噂になっていたんだ。商売に有利だろうとグレゴロヴィッチ自身が広めたんだと思う。ニワトコの杖について学び真似て作ったんだ。」最後に死の秘宝について何か知ってるか聞いてみるが、彼は聞いた事もない様子。拷問されて仕方なかったんだと訴えるオリバンダーにわかってますと丁寧にお礼を言って部屋を出る3人。
キッチンにいた皆には頷いただけで庭へ出て2人に説明するハリー。「ずっと昔グレゴロヴィッチはニワトコの杖を持っていて、ヴォルが彼を追い詰めた時にはグリンデルバルドに盗まれてもう持っていなかった。そしてグリンデルバルドの力が最強となった時、止められるのは自分しかいないと感じたダンブルドアが決闘で彼を倒し、ニワトコの杖を手にした。」「ダンブルドアがニワトコの杖を持ってたって?じゃあ今どこにあるんだ。」驚くロン。「ホグワーツだよ。」ハリーにはヴォルがもうホグワーツの門にたどり着いたのが見えていた。「じゃあすぐに行かなきゃ!やつが行く前に!」「もう手遅れだよ。やつはどこにあるか分かっていてもうたどり着いてる。」「ハリー!いつから分かってたんだよ。なんで時間をムダにしたんだ?なぜグリップフックと先に話した?もう行ってなきゃいけなかった。まだ行けるよ。」「いや、ハーマイオニーは正しかった。ダンブルドアは僕にそれを手にする事を望んだんじゃない。ホークラックスを取る事を望んだんだ。」ロンは無敵の杖なんだぞ!と納得できないようだけど、ハリーはもう腹が決まってるようです。
ヴォルはスネイプを下がらせ、呪文で自分の姿を消し1人でダンブルドアのお墓へ。大理石の墓石を砕くと、現れたダンブルドアの遺体の手元には杖が。この老いぼれめ、大理石や死によって杖を守れるとでも思ったのか、オレが墓荒しを恐れるとでも?クモのような手がダンブルドアから杖を奪い取ると、最後の持ち主の上で火花を散らし、ついに新たな持ち主に仕える準備が整った。
読み進むまで、ハリーが何を突然悟り、決意したのか分かりませんでした。あんなに死の秘宝に魅了されていたのに最終的にはホークラックスを選んだのですね。でもヴォルが無敵の最強の杖を手に入れてしまった。これで良かったのでしょうか・・・。
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