忍者ブログ

Harry Potter Cafe

Welcome to Harry Potter Cafe
ハリー・ポッターシリーズの各作品について自由に語り合うCafeです♪
                    by百味ビーンズ

[PR]

2025/01/22(Wed)20:51

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

No.|CommentTrackback

原書7巻/死の秘宝 第25章

2007/09/27(Thu)11:28

原書7巻「Harry Potter and the Deathly Hallows」(ハリー・ポッターと死の秘宝)第25章までの感想スレッド。
7巻第25章までについてコメント可です。

※百味ビーンズの感想に含まれるタイトル和訳及び内容の解釈は百味ビーンズ独自のものですので、間違っている可能性もあります。ご了承ください。

■第25章 Shell Cottage(シェルコテージ)
ビルとフラーのコテージは海を見下ろす断崖にあり、しっくいの壁には貝殻がはめ込まれ常に波の音が聞こえ、人里離れた美しい場所だった。
ヴォルデモートと杖を競わないという決断の深刻さがハリーを怯えさせ、ロンは「ダンブルドアが杖を手に入れるために印の謎を解かせたんだとしたら?例のあの人を倒すためにニワトコの杖を手に入れて欲しかったのだとしたら?」等と言って、答えられないハリーは、ヴォルが墓を荒らすのを阻止しなかったなんて完全に狂気の沙汰だったんじゃないかと思う事さえ。心の中で何度議論を建て直しても、なぜそんな決断をしたのか十分な説明もできなかった。おかしな事に、ハーマイオニーの支援はロンの疑いよりハリーを困惑させた。ニワトコの杖が実在すると認めざる得なくなった彼女は、杖は邪悪な物でヴォルが入手した方法も不快で浅はかだと主張するようになり、あなたには彼の墓を壊すなんてできないわと言った。でもハリーが最も恐れたのは、ダンブルドアの遺体より生前の彼の意向を読み間違えたのではないかという事だった。道を選んだものの、サインを読み間違えたのでは、選択を誤ったのではと絶えず振り返り暗中模索していて、ダンブルドアへの怒りがこみあげた。
銀の雌鹿や剣、ハリーが鏡の中に見た瞳のことでロンはまだダンブルドアは生きてるんじゃないかと思っていて、そんな訳ないわと言うハーちゃんと、じゃあ誰がドビーをよこしたんだ?じゃあどうやってお墓の中からそんな事したの?ゴーストになったのかもしれないぞ、と議論していた。ハリーは「ダンブルドアはゴーストとして戻ってはこない。行ってしまったんだ。」と言った。彼について確信できる事は僅かだったが、これだけははっきり分かっていた。
グリップフックはついに彼らを呼び出し、グリンゴッツのゴブリンには裏切りとみなされるだろうが君を助けると決めたぞと告げる。ハリーは喜ぶが、これには交換条件があり、グリフィンドールの剣が欲しいと。できないと言うとそれは問題だなと言う。ロンがベラトリックスの金庫にはお宝が沢山あるから他のを持ってけばいいよと言うと、私は泥棒ではない、権利の無いものを入手しようとはしないと怒り出し、ラグナックの物だったのをゴドリック・グリフィンドールが盗んだ、ゴブリン製の失われた宝だ。ゴブリンの物なのだ。それが私を雇う報酬だ、飲まないなら去れ!と言う。ホークラックスを壊すのに剣が必要だし、彼の助けも必要だし、部屋を出てどうすべきか相談する3人。
ゴドリック・グリフィンドールが盗んだなんて、でも魔法史では魔法使いが他の種族にした事に触れてない事が多く、ハーちゃんにも事実かどうか分からない。ロンは、魔法使いがやつらにどんな仕打ちをしてるかって与太話の1つさ、杖をよこせって言われなかっただけラッキーなんだと全然信じてない様子。ゴブリンが魔法使いを嫌うにはもっともな理由があるわ、残忍な扱いを受けて来たのよと言うハーちゃんに、ロンはゴブリンだって僕らの多くを殺し汚い手で争ったんだぞと反論するけど、彼とどちらの種族がずるくて暴力的か議論しても助けてはもらえないでしょと言われてしまう。教科書に正しい歴史がのってるとは限らないとか、どちらが悪いなんて議論はまるで私達マグルの人種間の差別や争いの事を言われてるようですね。現実の世界に引き当てて考えさせられたりするのもハリー・ポッターの面白いところだと思います。
ハリーはルーナがドビーのお墓にお花を供えているのを窓から眺めながら解決策を考える。ルーナってば埋葬の時の追悼の言葉といい、変わってるけど本当に心優しい子ですよね。
金庫に入るまで剣が必要だと言って入ったら中のニセモノを渡して気付かれる前に逃げるってのは?と提案して、ハーちゃんに、助けを求めてだますなんて卑劣だわ、それでもゴブリンがなぜ魔法使いを嫌うか不思議なわけ?と言われ、それしか思いつかなかったんだよと耳を赤くするロン。ハーちゃんは同じ位価値のある物を渡さないといけないわと言うけど、ハリーには彼がグリフィンドールの剣でなければ納得しない事が分かってた。
グリフィンドール生である事をいつも誇りに思っていたハリーは彼が盗んだという話が不愉快だった。「彼は嘘をついてるのかも。ゴブリン版の歴史が正しいとは限らない。」ハーちゃんにそれで何か変わる?と聞かれ、僕がどう感じるかはねと言うハリー。
「金庫に入るのを助けてくれたらあげると言って、いつあげるかははっきり言わないようにしよう。ホークラックスを全て倒した後彼は手にする。彼は絶対のってくるよ。」「でも何年かかるか分からないのよ。」「わかってるけど、嘘をついた事にはならない・・・本当には。」ハリーは『より優れた者の利益のため』という言葉を思い出したが、その考えを追い払い、他にどんな選択肢がある?と思い直す。
ロンは大賛成し、ハリーも気は進まなかったけど、気に入らないハーちゃんがずっと下を向いてるのでバレるんじゃないかとはらはらしながら言葉を選んで慎重にグリップフックに話した。こんな玉虫色の作戦で大丈夫なんでしょうか・・・( ̄∇ ̄;)
ポリジュース薬が残り少なかったり、解決すべき問題が多々あり、魔法省に押し入った時と同じくそれから彼らは何週間もかけて準備。共に過ごす時間が増えるにつれ、ハリーはゴブリンが好きになれない事がわかった。グリップフックは予想外に残忍で流血ざたを好み、劣った生物を痛めつける考えを笑い飛ばしたり、金庫に押し入るのに他の魔法使いを傷つけなければならない可能性を楽しんでるようだった。怪我が治っても、とうとうフラーが爆発してビルが断わるまでまだ弱っているオリバンダーと同じ待遇を求めてベッドに食事を運ばせたり、一緒にテーブルを囲むようになっても同じ食事を拒み生肉とか自分の好みをリクエストしたりワガママだったが、彼が必要なので気分を損ねる訳にいかなかった。
自分が連れて来たために迷惑をかけてるし、ウィーズリー家は避難を余儀なくされ仕事もできず、ハリーは申し訳なかった。グレイバックに攻撃されてから血のしたたるような肉を好むようになったビルとグリップフックのためにステーキを切ってるフラーに謝ると、あなたが妹を助けてくれた事忘れないわと答えるフラー。とにかく今夜オリバンダーさんが叔母さんの家に行くから多少楽になるし、と言うので、僕らもすぐに発つよと言うと、モリーおばさんのように心配して、ここにいれば安全なのにどういう事?と問い詰められそうになりごまかすハリー。
ルーナは相変わらずディーンにおかしな生物の話を聞かせたり、ハーちゃんにあれはエルンペントの角で爆発したのよと言われても、スノーカックの角だよ、パパが言ったもん、とか言ってます(笑)叔母さんの家に行くオリバンダーを見送り「淋しくなるわ。」と言うと「私もだよ、愛しい子。君はあの恐ろしい場所で言い尽くせないほど私を慰めてくれた。」と答えるオリバンダー。あの地下室に長らく監禁されてた2人にも彼らだけの物語がありそうですね。
フラーがミュリエル叔母さんにお返ししてと結婚式で使ったティアラをオリバンダーに託すと、音もなく入って来て、すかさずムーンストーンとダイヤ、ゴブリン製だな?と言うグリップフック。そして魔法使いが買ったものだとビルが静かに言うと、ひそかに挑戦的な表情を浮かべた。
オリバンダーを送って来て、ママとパパとジニーが皆にヨロシクだってと伝えたビルによると、フレッドとジョージは相変わらずWWWグッズの通信販売をしていて叔母さんを怒らせてるようです。WWW健在なんですね!!(^◇^)
突然大きな音がして皆が警戒すると、ルーピンがやって来て息子テディの誕生を告げ、みんなは大喜び!最後に会った時の気まずい別れなんてどこへやら、ハリーを抱きしめる。「名付け親になってくれるかい?」「ぼ、僕が?あ、ああ、すごいや・・・」ハリーは圧倒され大感激。皆でお祝いしてワインで乾杯♪「生まれた時は黒髪だったのに、すぐ赤毛になって、今ごろきっと金髪さ。ドーラも生まれた時からそうだったらしい。できたら今度写真を持ってくるよ。」幸せ一杯の彼はいつになく若々しく見えた。
新しい命の誕生に皆が沸き返ってる中で、グリップフックだけが興味なさそうに部屋を出ていったのをハリーとビルだけは見逃さなかった。ビルは2人きりになってハリーを諭す。「グリップフックと何か計画してるんだろ?卒業以来グリンゴッツで働いてきたからゴブリンの事はよく知ってる。魔法使いとゴブリンが築ける友情の範囲で言えばゴブリンの友達だって、少なくともよく知ってるのがいる。彼に何を望み、彼からどんな報酬を要求されてるんだ?どんな契約をしたにせよ、お宝が絡んでるなら特別注意しないといけないぞ。ゴブリンの所有や支払に対する考え方は魔法使いとは違う。」不安になってきて「どういう事?」ともじもじするハリー。
「魔法史で知ってるだろうけど魔法使いとゴブリンは争い続けてきた。どちらにも責任があるし、魔法使いは無実だなんて言わない。だが一部のゴブリンは、たぶんグリンゴッツのほとんどその傾向があるが、魔法使いはゴブリンの所有権に敬意を払ってないと金貨やお宝に関しては全く信用してない。」「僕は敬意を・・・」「君は分かってないんだよ、ハリー。ゴブリンと暮らしてみた者にしか分からない。ゴブリンにとっては正規の持主は購入者ではなくその作り手なんだ。ゴブリン製品はゴブリンにとっては全て彼らの物なんだ。買ったとしてもそいつに貸したものと考えてる。ゴブリンはゴブリン製品が魔法使いの間で受け継がれるという考えを受け入れられない。
ティアラを見た時のグリップフックの顔を見ただろ?彼は不満なんだ。最初の購入者が死んだらゴブリンに返すべきだと考えてるんだと思う。魔法使い間で追加支払い無しでゴブリン製品を受け継ぐ僕らの習慣は、泥棒と一緒だとみなしてる。」ハリーはビルはどこまで推測してるんだろうと不穏に感じる。
「つまり言いたいのはゴブリンと何を約束するかは十分注意しろって事さ。グリンゴッツに押し入るよりゴブリンとの約束を破る方がずっと危険だからな。」「わかった、覚えとくよ。」ビルと部屋に戻りながら、おそらくさっき飲んだワインのせいでひねくれた考えが浮かんだ。ハリーは彼にとってシリウスがそうだったように、テディにとって無鉄砲な名付け親になる道を歩んでるようだと。
ビルはハリー達がゴブリンの協力を得ようとしてる気配から、グリンゴッツに押し入ろうとしてるのだろうかと推測したんでしょうか。単に例えで言ったのかもしれないけど、ビルなかなか鋭いですね!
なるほどゴブリンの物の所有に関する考え方は普通と全然違うわけですね。グリフィンドールが剣を盗んだなんてらしくないですもんね。しかしやっかいな種族ですね~。ゴブリンと玉虫色の約束をしたまま、金庫破りは上手くいくのでしょうか・・・。
PR

No.43|原作7巻/死の秘宝CommentTrackback()

Trackback

URL :