原書7巻「Harry Potter and the Deathly Hallows」(ハリー・ポッターと死の秘宝)第14章までの感想スレッド。
7巻第14章までについてコメント可です。
※百味ビーンズの感想に含まれるタイトル和訳及び内容の解釈は百味ビーンズ独自のものですので、間違っている可能性もあります。ご了承ください。
■第14章 The Thief(泥棒)
ハリーが目をあけると3人は森の中に。一瞬、禁じられた森?ホグワーツなんて危険だ、ハグリッドの小屋に隠れなきゃ、と思うけど違う森。
うめき声が聞こえて近寄るとロンの左半身が血まみれで顔面蒼白!他の考えは全てぶっ飛びハリーが「何が起こったんだ!」と聞くとハーマイオニーは「バラけたのよ。」と言って、もう一番血だらけの袖を調べてる。ここで使われてる「Splinch」って英語にも存在しないローリングさんが独自に作った単語ですね。姿あらわしする時に体の一部が残っちゃったりする状態。ロンはそのせいでケガをしたようなのです。
ハーちゃんがシャツを引き裂いてロンの腕を横たえると、かなりの肉がナイフで切り取られたように無くなっていて、バラけるっていつも何か面白い事のように思っていたのに、こんな・・・とハリーはぞっとします。私もそう思ってましたよ~!体が別々の場所にあってもそれはケガとかとは違う状態だと。姿あらわしの失敗って結構危険なんじゃないですか(゜゜;)
ハーちゃんに言われビーズのバッグから急いで薬瓶を取り出すハリー。さすがハーちゃん、ちゃんと救急グッズも用意してます。「フタ開けて。私手が震えてるの。」と言うのでハリーが開けて渡すとハーちゃんはその液体を3滴ほど傷にたらし、緑色の煙があがって出血が止まり数日経ったケガのように。「これが私にできる精一杯よ。完全に治す呪文もあるけど失敗してこれ以上ダメージを与えたら大変だからやめておくわ。もうかなり出血してるし。」と言うハーちゃん。
「どうしてこんなことに?クリモールドプレイスに戻ると思ったのに。」とハリーが聞くと、涙ながらに説明し出すハーちゃん。魔法省から逃げた時、Yaxleyがハーちゃんを掴んでたので一緒に姿くらまししてしまい、グリモールドプレイスのドアを目撃して彼らがどこに滞在してたか気付いたYaxleyが一瞬力をゆるめた隙に手を振りほどき代わりにここに姿くらましした。ダンブルドアの死後秘密の守り人となっていた彼らがYaxleyに秘密を教えた形となり、デスイーター達が中に入れるようになってしまったはずなのでもう戻れないと。深刻な打撃だった。唯一の安全な避難場所だったのに、クリーチャーは幸せそうで親しくなり、わが家のようだったのに・・・。何より食事の事が残念だった、きっと彼らが食べることのできない美味しい食事を用意してくれてた事だろう。
「ハリー、本当にごめんなさい!」と謝るハーちゃんに「バカ言うな君のせいじゃない。責任があるとしたら僕だ・・・」とハリーはマッドアイの目玉を取り出したので驚くハーちゃん。「アンブリッジがオフィスから部下を監視するのに使ってた。置いてくる事ができなかった・・・だから侵入者がいると気付かれたんだ。」とハリー。マッドアイの目玉を置いて来れなかったハリーの気持分かるよぉ(:_;)
ハーちゃんが最初に思いついたこの場所はクイディッチワールドカップ会場の側の森だった。トッテンハムコートロードであんなにすぐみつかった事を思うと移動した方が良いかとも思ったけどロンは動かせる容態じゃないしここに留まる事に。ハーちゃんは周囲に知る限りの守りの魔法をかけ、ウィーズリーおじさんに借りたワールドカップの時に使ったテントを準備。本当にハーちゃん何から何まで用意周到で頭が下がります。しっかり者のお母さんみたい。勇気はあってもずぼらな男の子達だけじゃこうはいかない、冒険の仲間の中に賢いだけでなく細かい事に気がつく女の子がいるって今にして思えば本当に重要でしたね~!
「これでやつらが来たら分かるわ。保障はできないけど・・・」とヴォルデモートの名前を言いかけると、「やつの名前を言わないで!ごめん、でも縁起が悪いような気がして嫌なんだ。例のあの人と呼ぶんじゃだめ?頼むよ。」とロンが言い、ハリーが「名前を恐れるのは・・・」と反論しかけると、ハーちゃんがロンがこんな状態の時に議論しちゃだめと警告するような目で睨むので黙るハリー。2人でなんとかロンをベッドに運びこむと、お茶を入れるハーちゃん。ヤカンやマグまで持って来てますよ☆
運ばれただけでぐったりして静かだったロンが突然「カッターモールさん達どうなったと思う?!」と言い出し、ハーちゃんはきっと逃げられたわよと安心させようとしてます。「彼に変身してた間の皆の反応からしてあまり機転の利くタイプに思えなかったから。きっと逃げられてたらいいな。僕らのせいでアズカバンで人生を終えるような事があったら・・・」とご夫婦の運命にやきもきしているロンをみつめるハーちゃんの眼差しがあまりに優しく、まるで彼にキスしてる現場に出くわしてしまったようで、夫人は杖が無かったのに一緒に逃げられたかなと聞きかけた質問が言い出だせなくなるハリー。ロンてば本当に優しいなぁ。そしてハーちゃんはロンのこういう所に参っちゃったんだろうな~(*'ー'*)
彼がここにいる事を思い出させるためにもハリーが「で、手に入れたの?」と聞くと「な、何を?」とギクリ。どんだけ2人の世界に入ってたのハーちゃん(笑)
もちろんロケットの事でハーちゃんが取りだして見せます。7巻UKアダルト版の表紙にもなっているこのロケット、ニワトリの卵ほど大きなロケットなんですね!
ロケットは無傷でまだ破壊されておらずホークラックスのまま。突然何を手にしているのか、中に何があるのか気付き、散々苦労して手に入れたのに放り投げたい衝動にさえかられるハリー。3人とも開く事すらできず、金属の心臓が入っているかのように脈打ってる・・・。ハリーは「破壊する方法が分かるまで安全に保管しよう。」と自分の首から下げ、「交代で見張りをして、食べ物をどうするか考えなきゃ。」とハーちゃんと交代で外を見張る。
今夜はグリモールドプレイスに戻れると思ってハーちゃんも何も食べ物を詰めて来なかったので、彼女が近くから集めてきてブリキの容器で煮た野生のキノコしか食べるものがなく夜になるとハリーはお腹がすいて少しめまいがした。ロンは2口ほど食べると吐き気がしたように押し返したけど、ハリーはハーちゃんを傷つけないよう全部食べた。まともな食事が準備できないのはハーちゃんのせいじゃないし、食べれるキノコみつけて来ただけでも立派だよ。ヴォルを倒すための旅で、危険で過酷な目に会う事も多々ある中で、基本的な衣食住にも苦労して、こんなひもじい思いをしなくてはならないなんて本当に可哀想になってしまいます;
ロケットはハリーの体温で温められたりせず氷水のように冷たいまま。他のホークラックスがどこにあるのか、何なのか、みつけた一つさえ壊す方法もわからない。彼とヴォルデモートについての予言が甦りロケットの鼓動が彼の残された時間を刻んでいるように感じる。クリーチャーを信じたいけどデスイーターに拷問されたり僕らの事を話したりしてるだろうか。ハーちゃんがYaxleyに掴まれた時のように一緒に誰が来るか分からないから呼び寄せない事に決めたし。ダンブルドアはなぜもっと多くの事を教えてくれなかったのか、ロケットをみつけたら元気が出ると思ってたのに不安と苦悩にかられるハリー。
キズが痛み、ヴォルの意識へ。ヴォルは「それを俺様によこせ!」と言うが、グレゴロヴィッチは「持ってない、何年も前に盗まれたんだ!」と言い、ヴォルは彼の意識に入りこみ、金髪でハンサムな若い男が盗んでいった時の様子を見て「あの盗人は誰だ!」と聞き、知らないと分かるとグレゴロヴィッチを殺す。
叫ぶハリーを目覚めさせたハーちゃんはまたヴォルの意識と繋がったつ事に怒って代わりに見張りに行ったので、ロンに説明するハリー。「グレゴロヴィッチにハリーと戦える杖を作らせたいのかと思ったのに、何かを奪い取ろうとしてた。何か分からないけど例のあの人が追ってたものを以前若い男がグレゴロヴィッチから盗んだ。
その若い男、陽気で奔放で双子のように人を欺く雰囲気があり、どこかで見た覚えがある、なぜだろう。」
ロンは新たなホークラックスにするもの追ってるのかなと言ってるけど、これ以上命を分けるのは危険だし、何より強力な魔法数字とかにこだわってそうなヴォルだからそれはないと思うな~。
魔法界をほぼ手中におさめたのに、ヴォルは何を追ってるんだろう、そして泥棒は誰?!
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