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Harry Potter Cafe

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ハリー・ポッターシリーズの各作品について自由に語り合うCafeです♪
                    by百味ビーンズ

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原書7巻/死の秘宝 第10章

2007/08/28(Tue)15:21

原書7巻「Harry Potter and the Deathly Hallows」(ハリー・ポッターと死の秘宝)第10章までの感想スレッド。
7巻第10章までについてコメント可です。

※百味ビーンズの感想に含まれるタイトル和訳及び内容の解釈は百味ビーンズ独自のものですので、間違っている可能性もあります。ご了承ください。

■第10章 Kreacher's Tale(クリーチャーの話)
応接間の床で寝袋にくるまって寝てたハリーは翌朝早く2人より先に目覚める。ロンは女性に対する丁寧な態度の発作?(笑)を起こしハーマイオニーはソファのクッションで寝るよう言い張ったので少し高い所に寝てた彼女の腕は床の方に曲がり、指はロンの指のすぐそばに。ハリーは2人は手を握り合って眠ったのだろうかと思い、奇妙な寂しさを感じる。・・・って、もうローリングさぁ~ん!!と身悶えしちゃいましたw
昨夜ハーちゃんが1人になりたくないから一緒に寝ていい?と言った時、そういえばいつも男女部屋に別れて一緒に寝るのは初めてだったねと気付きましたが、でロンが発作を起こしたんでしょうが(笑)、でも女の子を床に寝させないなんてロンたら紳士的でエライじゃないですかね~!2人は本当に手を握り合って眠ったのでしょうか?ローリングさんのインタビューとかあったら聞いてみたいです。本当だとしたら不安だったハーちゃんの方から握ったのかしら?どんな気持で手を握りあって眠ったのかなぁとなんだかキューンとしちゃいます。
ハリーの感じる寂しさに皆少しづつ大人になっていくんだなぁとしんみり。決死の覚悟で一緒に来ることを決めた親友2人だもの、付き合ったってハリーを仲間外れにしたりなんかしないけど、ハリーの感じる寂しさはそういう問題じゃないんでしょうね。
ハリーは結婚式でミュリエルおばさんがダンブルドアを非難していた事が頭を離れず、尊敬していたダンブルドアへの思いや彼の死に対する悲しみさえ揺らぎ、ゴドリックの谷や遺言の謎等どうして話してくれなかったのか、本当に自分のことを思ってくれてたのか、自分は単なる道具だったのだろうかと苦い思いに耐えられず一人で起き出し上の階へ。
ハリーって実の父ジェームズや父と慕ったシリウス、ダンブルドアにさえその過去や人物について失望や疑念を感じて苦しまなければならない場面が多いですね。これは辛いことではあるけれど、たとえ自分よりずっと優れた知識や経験のある大人でもどんな素晴らしい人物でもまして最初から完璧な人間なんていないし、だからこそシリウスやダンブルドアが言ったように常に何を選択するのかがその人を決めるのだという事をハリーは学びとってるに違いないと思います。
ダンブルドアが最初から教えてくれない多くの謎も、単にハリー達にしか分からないようにするためとかじゃなく、謎を解くことで経験する心の旅によって初めて感じたり理解できることの中に重要な何かがあるからなんじゃないかと思ってしまいます。
他の部屋の様子を見て、騎士団が去った後スネイプかマンダンガスが既に屋敷の中を家捜ししたのだろうかと訝るハリー。フィニアス・ナイジェラスの肖像画は空なのでホグワーツの校長室にいる模様。
最上階まで上がり、ハリーは初めてシリウスの部屋へ。スリザリン一色の家族との違いを強調するため、10代のシリウスは壁中をグリフィンドールの旗やマグルのバイク等の写真やポスターで埋め尽くし、マグルのビキニ女性の写真まであるのでシリウスの神経に感心してしまうハリー(笑)両親は彼の趣味が気に入らなかったに違いないのに永久粘着呪文で剥がせなかった模様。シリウスなりの反抗の仕方だったようです。
ジェームズ、シリウス、ルーピン、そしてかっこいい仲間に入れたのが嬉しそうに顔を輝かせてるペティグリューが仲良く肩を組んで笑っている写真をみつけて手にとるハリー。この部屋も明らかに家捜しされ、ほとんどの物が価値が無いと判断された模様で、本や紙の山から、ハリーは手書きでしわくちゃのリリーからシリウスへの手紙をみつける。
「親愛なるパッドフッドへ、ハリーの誕生日プレゼント本当にありがとう!まだ1才なのにおもちゃの箒で遊んでとっても嬉しそう。写真を同封したわ。2フィートしか飛び上がらないのにネコを殺しそうになって、ペチュニアがクリスマスに送ってきたひどい花瓶を粉々にしたの。ジェームズは偉大なクイディッチ選手になるって面白がってるけど、装飾品は全部片付けなきゃいけないし目が離せないのよ。私達にいつも優しくてハリーをとても可愛がってくれるバチルダと静かな誕生日のお茶をしたわ。あたなが来れなくて残念だけど騎士団が優先だし、ハリーにはまだ自分の誕生日だってことも分からないしね!ジェームズは気付かれないようにしてるけどがっかりして黙り込んでるのが私には分かる。ダンブルドアはまだ彼の透明マントを持ってるから外出できないし。訪ねてくれたらとても励まされると思うわ。先週ウォーミィ(ワームテールの事でしょう)が来てくれたけど沈んでたわ。きっとマッキノンのニュースのせいよ。私も聞いた時は一晩中泣いたわ。バチルダはダンブルドアの驚くべき過去に夢中でしょっちゅう話すの。どの程度信じていいか分からない。だって考えられないわ、ダンブルドアが・・・」
リリーの書くgの文字は自分のと同じだと文字を探したり、この手紙はリリーが確かに生きていてその温かい手で息子ハリーの事を書いていた証拠だ、と堪えきれずに涙を拭うハリー。
ネコを飼っていたんだ、シリウスが最初の箒を買ってくれたんだ、両親はバチルダと知り合いだった、ダンブルドアが紹介したのか、透明マントが無くても透明になれると言ってたのにダンブルドアが持っていたなんておかしい、ペティグリューが沈んでたのはこれが生きて両親に会える最後と知ってたからなのか、様々な思いがかけめぐるハリー。
笑顔で箒にのって行ったり来たりする赤ちゃんのハリーと追いかけるジェームズの足が写った写真がみつかるけれど、いくら探しても手紙の続きはみつからない。
その後の運命を知らない両親のハリーへの深い愛情をまざまざと感じさせる文章や写真、そしてダンブルドアについての謎深まる文章。喜びと悲しみが同時に押し寄せて麻痺したようになっちゃうのも当然ですね。手紙の続きが気になる・・・。
目覚めたらハリーがいないので2人ともかなり肝を冷やしたようで大騒ぎで探しに来るハーマイオニー。みつけたと伝えたらロンも階下から「良かった。僕からバカって伝えてくれ!」だって。でもね~起こすのも気まずかったんだよね(笑)
手紙や写真を見せて「バチルダはまだ生きててゴドリックの谷に住んでる。彼女と話したくない?」というハリーだけど「気持は分かるけどホークラックスと関係ある?昨日あんなにたやすくみつかった事を思うと心配なのよ。それに意地悪婆さんのミュリエルやリータの言うような事信じるの?ダンブルドアを知ってるでしょ。」というハーちゃん。
シリウスの向かい部屋のドアに、Regulus Arcturus Blackの許可無く入室を禁ずとあり、ついに本物のロケットの持ち主RABを発見!RABの正体はシリウスの弟という大方のファンの鋭い予想は当たってましたね!
ハーちゃんに早く来て!と呼ばれ、杖を構え息をきらし上ってきたロンは「どうしたんだ?また大蜘蛛だったら、朝食を先に・・・」と言いかけてこの発見に気付くのですが、「また」ってあんなに嫌いだった蜘蛛もハーちゃんの為なら既に退治してくれたんでしょうか?!でもハーちゃんは別に蜘蛛平気だった気がするけど、大蜘蛛はダメとか?このセリフ大した謎ぢゃないけど謎ですw
レギュラスの部屋をくまなく探してもロケットは見つからず、突然ハーちゃんは以前皆で大掃除した時ここにロケットがあり捨ててしまったのを思い出します!グリモールドプレイスにロケットがあった事を覚えてたファンの方も結構いましたよね。皆さん本当に鋭くてビックリです。
でも捨てようとした物をクリーチャーが密かに隠してたのを思い出しハリーが呼び出すと、クリーチャーは確かにレギュラスのロケットを隠してたけど、マンダンガズが他のブラック家の宝と共に盗んで行ってしまったとの事。そもそもなぜレギュラスがロケットを持っていたのか聞き出すと驚愕の過去を語り出すクリーチャー!
闇の力に傾倒してたレギュラスは16才の時にデスイーターに加わり、1年後ヴォルデモートが屋敷しもべを必要としたのでクリーチャーを提供。ヴォルデモートはハリーがダンブルドアとロケットを探しに行った洞窟へ行き、クリーチャーに水盆の中の薬を飲みほさせてロケットを沈めまた薬で満たし、苦しむクリーチャーのことは笑っただけでその場に置き去りにした。喉の渇きと苦しさのあまり湖の水を飲んだクリーチャーが一体どうやって死人の攻撃を逃れ脱出できたのか、それはただ心配したレギュラスが呼び戻したからなのです!魔法使いが姿くらましできない場所でも屋敷しもべはできるのです。言われてみれば目からウロコ、確かにホグワーツでもそうでしたね。ヴォルデモートがこんな簡単なミスを犯すなんて!下等と見下してる屋敷しもべが自分にできない事ができるなど思いもしなかったのでしょう。こういう思い上がりがヴォルの弱点ですね。
何があったか聞いたレギュラスは後日クリーチャーに洞窟に連れて行かせ、ロケットを偽物と取り替え自分を残して家に戻り、家族にも誰にも話さず本物を壊すよう命じ、自分が薬を飲んでクリーチャーの目の前で湖に引きずり込まれていったけれど、クリーチャーは命令通りにするしかなく、何も話さなかったので息子の失踪の悲しみでミス・ブラックは狂ってしまい、あらゆる方法でロケットを壊そうとしたが壊せずレギュラスの命令を果せなかった事に苦しんできたのです。
話を聞いて心動かされたハリーはクリーチャーに命令ではなく丁寧にお願いします。「マンダンガスを探して連れてきて欲しい。レギュラスのロケットをみつけなきゃ。彼の仕事を終えたいんだ。彼の死を無駄にしたくないんだ。」そして「君に持っていて欲しいんだ。これはレギュラスのものだ。彼は感謝の印に君に持っていて欲しいと思う。」とレギュラスがメッセージを残した偽物のロケットを渡します。クリーチャー号泣!そしてハリーとロンに深々と2回づつお辞儀し、触られるのも嫌がっていたハーちゃんの方向にさえおかしな小さな痙攣(笑)をして精一杯の敬意を尽くした挨拶をして姿くらましします。
クリーチャーって嫌なヤツと思っていたけど、涙ながらに語るクリーチャーと彼がされた事を聞いて自らが薬を飲み死をもってしてもヴォルを倒そうと決意したレギュラスの家族のように思いあう愛情に心打たれ、ダンブルドアがシリウスはクリーチャーを人と同じように鋭い感情を持つ生き物として見たことがなかったと言ってた通り、屋敷しもべはただ命令で動くのではなく信頼関係や感情を持った生き物であることを見落としてはいけなかったのだという事が衝撃でした。ハーちゃんのSPEWを皆バカにしてたけどとても大事な事じゃないかと改めて思えてきます。
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